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ついに発見っ!めぐりあう 恋い焦がれし染織稀覯本

2018年01月26日

巡り合う 恋い焦がれし稀覯本 お目出たき歳始め。



『日本傳統織物集成 本土・沖縄篇』(染織と生活社)

先日 京都きもの紀行の折 長い間探していたキモノ本をようやく入手しました。これはいわゆる解説書であり本体には当時の全国傳統織物の端裂を実際に貼布した労作です。現在ではもはや失われてしまった織物も含まれているという大変貴重な資料です。本体は大変高額で手がでませんでしたが解説書を購入させてもらいました。なんという僥倖でしょう!



この名著を見つけたのは京都で染織関係の古書なら他の追随を許さない森晴進堂さんです。平安紋鑑など全国呉服店が使う皆さんの家紋が網羅された紋帳もこの京都の晴進堂さんが出版したものなのです。



限定七五〇部の内其第六六四番!ひゃ~っ(°°;)
なんとまぁギリギリ合格したみたいですね(笑)



『 沖縄の伝統染織 』富山弘基 大野力 (徳間書店)

『 日本の伝統織物 』という同じく富山さん大野さんの名著がありまして全国の伝統織物を完全網羅しているのですが昭和42年当時は沖縄返還直前で本土篇のみの出版であったのだと思います。おそらく必ずや続篇たる琉球篇が秘かに出版されたはずだ…
そんな想いに駆られてここ数十年 東京 京都の古書店を探し歩いたのですがまぁ見事に見当たらない。



あるとき 沖縄のとある染織工房へ視察に行きました。ふとその先生の資料本棚に目をやると なんとそれらしき書物(黄色い背表紙)があるではありませんか!?もはや気もそぞろ、その本の中身を読みたくて読みたくて(笑)その本読ませてくださいだなんてその場で言えないじゃないですか~ ( ̄▽ ̄;)
結局それ以来 「沖縄篇らしきもの」にめぐり合うこともなく もはやあれは琉球のキジムナーがみせた幻だったのかなぁと半ばあきらめていたのです。



ところが先日インターネットを見ていてひょんなことから検索にヒット!題名が「伝統織物」から「伝統染織」に変わってた!?道理でいままでヒットしないわけです。どっちゃでもええようでそないにカンタンに題名変えてくれるなという(笑)(≧∇≦)
でも巡り合えてよかったー!幻の琉球染織についての記述から琉球藍工程、琉球絣文様総覧、などなどこれでもかというてんこ盛り資料価値絶大なり!
『日本の伝統織物』のまごうことなき正統なる続篇でした。前作と定価が倍以上ちがうのです。きっとごく少量出版されたのでしょうねぇ(´-`).。oO



永年 恋い焦がれし染織稀覯本に巡り合う幸せ
今年も佳きキモノ歳になりそうです(*^^*)

#日本伝統織物集成 #日本の伝統織物 #沖縄の伝統染織 #染織と生活社 #徳間書店 #日本傳統織物集成
#森晴進堂 #森晴進堂

  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 14:34Comments(0)めずらしキモノ本

伝説のムラセ本ついにコンプリート?まだ見ぬラスボス四天王っ!

2012年12月14日

  
 前回ご紹介の“織のマエストロ”巨匠オススメ五ッ星☆のキモノ本 by泰流社

 「日本の染織 全20巻+3 」 通称 『 ムラセ本 』!※勝手に命名(^□^;)

 ここ20年弱 近隣在郷全国各地の古書店をだらだらと探してまいりましたが

 いよいよ全巻制覇コンプリートかっ?・・・との未確認当確予想が。。(゜∀゜;)ま、マジ?
 
 

  




 入手困難まだ見ぬムラセ本は残り四冊、どれも一筋縄ではいかぬ曲者揃い!

 伝説のムラセ本 ラスボス四天王  第一の刺客はこれだっ! 『 筒描染 』 

 




 千葉銚子の大漁旗、万祝まいわい(船頭の晴着半纏)など土着の筒描友禅で本一冊

 編まれること自体奇跡的ですが、実はこの本には隠れた裏テーマが存在っ!

 それはなんとノリ?。。。『糊』の話。。。もち粉とぬかで練り上げる真糊を軸に

 筒描染から江戸染本友禅へと派生する奇想天外『糊』談義!( εヽ )エライコッチャ~

 




                      江戸友禅人間国宝 「 中村勝馬 」

 中村勝馬といえば当時、斬新かつ独創的な江戸友禅で新風を巻きおこした

 友禅作家。彼は日本橋三越の前身、三越呉服店専属だった縁で或る人物と

 知り合います。それが幻の秘伝といわれた 『友禅楊子糊』 唯一の伝承者

 人間国宝 「 山田栄一 」。奇しくも江戸・京都を結んだふたりの人間国宝の

 邂逅は今までほとんど語られたことがなくメッチャびっくりしています!(゜へ゜;)

 




 第二、第三の刺客 『 縞・唐桟 』 『 絞り染め 』 この二冊、遭遇率甚だ低し!(v_v )

 
 




 新潟のまぼろしの縞織物・葛塚縞。もはや絶滅寸前?と記されてるが・・・!?

 残ってるっ!残ってますよ!この平成の世に葛塚縞っ!(*^▽^*)よかった~

 地元に保存会があるようで 葛塚縞手織り体験など実施しているみたいです。

 宮尾登美子の名随筆「もめん、あれこれ」収録。全編70年代木綿讃歌の一冊。

 




 桶で固く絞り分けて桶ごと染料に浸ける豪快『桶絞り』。かなり貴重写真です。

 
 




 電柱状の大木に布を巻き力一杯ギャザーを寄せる稀代の奇染 『 嵐絞り 』!

 息の合ったご夫婦ふたり渾身の力で絞り上げてゆく まさに “愛の嵐絞り”!

 




 ムラセ本オーラス 四天王最後の大ボスは ・・・ ナンバー4 『 絣 』 !!

 




 西日本の本格藍絣織物を中心に丁寧な編集、山陰四国の郷愁誘う木綿絵絣

 そして九州を代表する本藍絣織物 久留米絣。写真は大御所 松枝玉記氏。

 




 愛媛松山の伊予絣。地機で織っている写真は珍しい。むかしは織子の腰に

 経糸を固定する結城紬や越後上布同様 古代原始手織機だったんですね。

 それにしても織子さんの手にしてる杼(ひ) めっちゃデカいわっ!( ̄▽ ̄;)

 これは地機特有の刀杼(とうじょ)。筬(おさ)の代わりに この巨大杼で緯糸を

 ガンガン打ち込むんですね!まさに勇者の剣(つるぎ)じゃない?v(^~^ )v

 

 

 




 ほかには山陰の三大絣 広瀬絣 倉吉絣 弓浜絣 が紹介されています。

 珍しい技法では昔、銘仙で使われた 糸をザク織して染める「ほぐしの絣」や

 絶滅種・織の肩裏「甲斐絹 かいき」の絣染め付け法などかなりDeepなり!

 




 ・・・ というワケでついに制覇コンプリート!伝説のムラセ本 全20巻+3!

 さて、後はムラセ本を頭に叩きこむだけだが、それはまた別の話・・・(//▽//)

 “紬マエストロMr.ムラセ”の織物講座、ひさしぶりに聴きたくなりましたよぉ~

 ただし眠くなるので第五章の途中あたりからお願いしたいですぅ( ̄~ ̄;)  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 18:39Comments(0)めずらしキモノ本

伝説のムラセ本?マエストロ五ツ星☆ 日本の染織全20巻+3 

2012年12月12日

 今はもう業界を引退されましたが 『 織物の専門家 』 『 室町の生き字引 』 

 といわれた “ ムラセさん ” という 紬のマエストロ(巨匠) がいました。

 「紬ならムラセに訊け!」といわれるほどの専門家、博学の士だったんですね。

 ぼくもムラセさんには本当にいろいろと教えてもらったんですが、以前にいちど

 「この本が一番詳しい、このシリーズで勉強したほうがいい・・・」  と薦めて

 もらったのが この 『 泰流社 日本の染織 全20巻 別巻3巻 』 なのです。
 
 

  




 キモノ本はニッポンセンショクナンチャラカンチャラみたいな紛らわしい題名が

 多いのでボクはこの全集を勝手に 『 ムラセ本 』 と呼んでいます。 (^□^)

 




 染織工房探訪記事を中心に 今は物故した染織家のインタビュー、随筆など

 貴重な資料も盛りだくさん!背景の歴史や製作工程も詳しく記述されています。

 




 巻末の用語事典が出色!ジャンル別体系網羅ゆえ めっちゃマニアックっ!

 




 「 縮緬 」  「 筒描染 」  「 御召 」  「 絽と紗 」 ・・・ 予言します ・・・

 こんなマイナーお題で本を一冊編むなんて この先、金輪際ないでしょう!(笑)

 




      わぁ~懐かしくも艶やか 昭和のキモノだぁ~ ♪  **(≧∀≦)**

 




 「 な、何かが足りぬ 」 と当時の編者があわてて追加したのか?別巻三冊!

 忘れるなっ!といいたいが、体裁構わず補完するその意気やよし!b( v≦ )

 




 ムラセさんに紬のことをちょっと聴くのはいいんですが、いつも力説大演説(笑)

 第一章「シルクロードと絣の道」から始まってなかなか本題に辿り着けません。

 ムラセさんはいつも絣図案を鞄に忍ばせ 「 こんな柄考えましたんや~ 」

 といつも嬉しそうに話していた 情熱溢れる《織のマエストロ》 でした・・・(^^)



   

Posted by ふくひろ 若旦那 at 12:12Comments(0)めずらしキモノ本

北から南へニッポン縦断っ!~ 2012年 古代原始布の旅 ~

2012年04月02日

 
  4月24(火)25(水)26(木)日 と 当店にて 春の新作展 を催します。

  念願の 【特別企画】 日本伝統古代原始布 を特集することになりました。 

  別冊太陽 『 日本の布 原始布探訪 』 『 日本の自然布 』 という二冊の名著に インスパイアされた

  滅多にない好企画です!(≧w≦) 【当ブログ カテゴリー:「めずらしキモノ本」2/24・2/27の回 参照】

               平成の世に 今も脈々と織り継がれている 古代原始布を巡る旅 ・・・ 

              北は北海道、南は沖縄まで 超特急駆け足で紹介です! ε=г(・_・)

 
 




                北海道 古代原始布  『 厚司 〈アットウシ〉 織 』

 




 アイヌの伝統織物 厚司織 はオヒョウの樹皮を繊維糸として織られています。本場結城紬と同じ原理構造の 

 原始的な座機「 アッシカラペ 」によって樹皮糸に水分を含ませながら ゆっくり時間をかけて 手織りされます。


 アスパラガスグリーン というか 浅い芥子(からし)色 の自然色、ちょっと絶品カラーではないですか?(゜□゜;)

 




         宮沢賢治の愛した古代纐纈布(こうけつふ) 岩手県 『 南部紫根染め 』

  紫根(しこん)染めがなぜ数が少ないのかというと、天然染料の「紫草(むらさきぐさ)」が入手困難なことに加え、

  紫草の根で紫を染めだすので 花や実・葉でなく根を収穫してしまうと次の生育栽培まで時間がかかるからです。

  鎌倉時代、紫根の紫は貴族にしか着用を許されない禁色(きんじき)でした。 「南部茜染め」 も出品予定です。



 




                     新潟県  『 越後の 楮(こうぞ)布 』

 楮は和紙の原料ですが決してヤワではありません、むしろ 強靭(きょうじん)っ!何度もいいますけど~(>w<)

 越後の雪上に数日間晒した楮を蒸し上げ、柔らかくした皮を丁寧に手織りした逸品です。単衣帯にいいですね。

 




                         静岡県  『 掛川の 葛布 』

 




  秋の七草のひとつである 「 葛(くず)」。  漢方薬の葛根湯(かっこんとう)の原料としても有名ですよね。

  葛布が ほかの原始布と明らかに一線を画しているのは その鮮やかな光沢、布面の美しい照り だと思います。

  原始布の特徴である野趣溢れるざっくりとした風合いと 相反する織りの輝きを合わせ持つ 稀有の布なのです。

 




         万葉集に詠まれた深山の幻布  京都 丹後半島  『 藤布 』 
 
 




  藤布の 風合いのしなやかさ、かろやかさは 数ある原始布のなかでも最高だ とよくいわれます。 帯として 

  絶妙の締め心地 なのだそうです。深山に繁茂する生命力溢れる藤の蔓からは想像できない優しい手触りです。


 




                       鳥取県  『 弓浜紬 伯州綿 』

 




 山陰に古くから伝わる弓浜紬。砂地で栽培される上質の綿花は「伯州綿」とよばれ、幕末の鳥取藩の名産でした。

 伯州綿は 繊維を短く撚り合わせるため 糸に細かい凸凹が生じて 素朴な風合いを醸しだしています。(´∀` )

 この帯は 自家栽培した伯州綿を 手績みし手織りした自然布。 茶綿の原色を味わえる 滅多とない稀少品です。

 




                     琉球古代原始布  喜如嘉 『 芭蕉布 』

     超特急で駆け抜けた古代原始布を巡る旅。 まだまだたくさんの原始布たちを紹介しきれていません。

     そしてトリをつとめるはご存知、芭蕉布っ!芭蕉の繊維をつないだ気の遠くなるような布面のチョボチョボが

     幾多の苦難にも負けず 時代を超えて 脈々と織り継がれてきた 古代原始布の 栄えある証しです。

   近い将来 パソコンが3Dになったとしても 古代原始布たちの 素晴らしい

  風合い・手触り・感触だけは なかなか伝えられないでしょうねぇ。
 (^ー^)

   4/24~4/26 原始布たちの手触りを体感しに ぜひご来店ください 。。。

 

 

 

  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 00:00Comments(4)めずらしキモノ本

姉妹編もマニア度爆走っ! 別冊太陽 『 日本の自然布 』

2012年02月27日

 
   別冊太陽 『 日本の布 原始布探訪 』 すっごい 情熱大陸本 でしたぁ

  もォ おなかいっぱい
  ~(´▽` )~  しかし ・・・ 実は あったのです ・・・

  空前絶後かと思われた あのマニア本に 姉妹編 が・・・   どぇぇぇ~ <(゜□゜;)>

 




  別冊太陽 『 日本の自然布 』  2004年の出版ですから 実に15年ぶりの姉妹編です。

 




                         『  厚司織 〈 アットウシ織り 〉  』

    北海道日高地方 アイヌの人々によって 大切に織り継がれてきた あまりに稀少な 古代原始布 ・・・

 




 「オヒョウ」という樹の皮を繊維状に裂き 紡(つむ)いで糸にして織るという超絶技巧! 絶品の風合いです・・・

 




 邪気を祓(はら)う アイヌ文様を 切伏せと刺繍 で表現。「切伏(きりぶ)せ」とはいわゆる アップリケのこと。

 それにしてもオヒョウ採集から糸つくり・織りまで・・・ こんな珍しい厚司織の写真 初めて見ました。Σ(P_=;)

 




                                 『 紙布 (しふ) 』

           ええ~っ!? 紙で衣を織ったら すぐに破けちゃいませんかァ!?    (+w+;)

          いえいえ 「紙布」って 思ってるよりかなり丈夫なんですよ。  写真は原料の楮(こうぞ)を

          巨大蒸し器(ジブリのSFアニメかっ?) で蒸してるところ。  in 宮城県白石です。(vv)


 




 奈良県東大寺の「 紙衣づくり 」も紹介されてます。二~三月の酷寒のころ 紙衣をまとう習わしがあるそうです。

 




 江戸時代の武士の裃(かみしも)や袴(はかま)も紙布を使ったものが。。。 強度は心配ないですよ。 (=w=)

 




                            『 天蚕 (てんさん) 』 

 日本の野生のカイコ いわゆる 野蚕(やさん) がみられるのは 長野県信州松本は 安曇野の高原のみ ・・・

 




 信州松本の野蚕 「 天蚕 」が吐く糸は体色と同じく エメラルドの輝き。100%天蚕糸 は目ン玉飛び出ます。

 




                           『  喜如嘉の芭蕉布 』

          「厚司織」が古代原始布の北の横綱だとしたら 「芭蕉布」は間違いなく南の横綱です。 

 




              芭蕉布の 「 海晒(ざら)し 」 の写真は 珍しいです。 見たことがない ・・・。

  海水と川水が混じり合う浦内川の河口付近は 海晒しに最も適しており 発色のよい芭蕉布ができるそうです。


 




                    た、 平良先生 、 お若い っっ !!

 




 姉妹編もマニア度爆走っ! 情熱大陸大噴火でありましたァ!!(//∀//)

                      

Posted by ふくひろ 若旦那 at 17:57Comments(2)めずらしキモノ本

めずらしキモノ本 別冊太陽 『 日本の布 原始布探訪 』

2012年02月24日

 
 





      別冊太陽 『 日本の布 原始布探訪 』 平成元年 の出版物 ・・・ 

      ええ? 「 榀布 (しなふ)」 実物見本っ!? 出ました 情熱大陸っ!

 




    深夜 出版社編集部で 榀布の生地を ちょきちょき ぺたぺた 貼り貼り・・・ 凄い熱意 涙が出ます !  

 




               さて 榀布 (しなふ) って一体なんでしょう ?





     山形県との県境 新潟県山北村に 古来より産する 日本伝統の  古代原始布  なのです。

 




                 榀の木の樹皮を 細かく繊維状に裂いて 織り出すのです。 

 




       このような日本各地に伝わる 稀少な古代原始布を 一堂に網羅した写真集  なのです。   

 




                        『 藤布 (ふじふ) 』

     どこの国の原生林ジャングルかと思いきや 京都府宮津市 丹後半島の山間部なのでした。 

 




    新緑五月に咲きほこる藤の花。その固くて強靭な蔓(つる)を裂いて糸にするのだから タダ事ではないです!





 でも不思議と原始布の中では特に軽くしなやか。ふたりの媼(おうな)が秘かに織り継いでるだけだそうです。

 


 

                            『 葛布 (くずふ) 』

  静岡県 掛川 に古くから産する 古代原始布 「 葛布 」。秋の七草の葛の蔓(つる)で織り出されます。

 




 




             葛飾北斎の錦絵 『 掛川 』。 葛布は東海道の宿場町である掛川の名産。

                    女のひとが抱えているのが 葛布の反物ですよ~ (^^) 


 




                  葛布の帯は さらりと 軽く しなやかで 単衣の織帯に最高です。

  『 別冊太陽 』 独走の 原始布マニア写真集 実は 続編が存在した !?

            ええ~っ ??? <(゜□゜;)>   以下次号 !!! 

 

  

  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 19:47Comments(5)めずらしキモノ本

雑誌に紅花色見本が引っ付いてるぅ?~70年代なぞのキモノ本

2010年12月10日

 
 実はボク、こどものころから本を読むのが大スキで いつも本屋さんをうろちょろしてました。  

 おとなになっても古本屋さんを散策したり 書棚をながめて 古書を物色するのが
 
 いまだに趣味のひとつですねぇ。ヒマがあれば とりとめもなく 古本屋さんをひやかしてまわって

 るんですが、あるとき ふと一冊の雑誌が目にとまりました。

 『染織と生活』・・・1973年の古い季刊誌、染織家を目指す人の理論と実践

 ・・・かなり専門的な研究書ですね・・第二号・特集 紅花染と書いてます。

 




 ぱらぱらっとめくっていて えええ~っとおどろきました・・・

 なんと 雑誌なのに 3cm四方の色見本らしきものが 貼り付けてあるんですっ

 しかも鮮やかな紅色・・・これ・・紅花染め~っ!?・・・正絹生地に草木染めですかああ?

 




 八掛〈はっかけ〉などの色の見本帳などは実際に色見本がくっつけられていますが、こんな全国発売の

 雑誌で色見本・貼り付け・・・しかも科学染料ならぬ ガチガチの天然染料・紅花染めですよ~?!

 当時、出版社編集部で一冊、一冊、チョキチョキ、ペタペタ 貼り付けたんでしょうか?

 なんというか 凄い熱意ですっ・・・!    裏表紙も気合入ってます・・・!

 




 「べに一覧」という明治5年の古文書、紅花染めの当時の工程図ですね・・・・ 資料価値・絶大です・・・。

 紅花紬といえば ジブリの 『おもいで ぽろぽろ』ってアニメ映画がありましたよね?

 主人公の女の子が山形県の農家にたどり着いて そこで紅花を栽培するはなしでした。

 映画のなかで ちくちく痛い紅花を摘んで 紅花餅という紅色のつぶした団子みたいなものをつくります。 

 紅花餅は紅花の花弁を発酵させて 臼(うす)でついて絞って練りあげる紅花染めの原料なんです。

 ボクはキモノの世界に入りたてのころ 紅花餅を山形名産の和菓子と思い込んでました・・はっ恥ずかしい・・・

 ともかく この『染織と生活』のマニアックぶりは尋常ではありません。紅花の歴史、江戸時代の 

 生産高・流通・古文献・・・手法・工程・科学的考証などなど 空前絶後の決定版でしょう。

 



これは 『染織と生活』 創刊号です。古本屋さんでバックナンバーをみかけては いそいそと買い集めてます。

 









    『染織と生活』は いまやボクにとって 趣味と実益をかねた 呉服聖書《バイブル》です・・・! 

  

 

   

Posted by ふくひろ 若旦那 at 18:21Comments(2)めずらしキモノ本