スポンサーサイト

上記の広告は2週間以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書くことで広告が消せます。  

Posted by スポンサー広告 at

友禅楊枝糊 夢の親子競演  絢爛に舞う 2014裕志朗の会

2014年04月26日


 四月のうららかな日 北九州ムーブにて 「裕志朗の会」 が催されました。

 藤間裕志朗先生が目指すものは現代に生きる日本舞踊の理想形なのです。




      立方 : 藤間裕志朗 藤間八洲絵  古希記念 『 若水 』 

       二代目友禅楊子糊師 山田忠夫 遺作  黒留袖 「鶴亀」

       三代目友禅楊子糊師 山田崇        訪問着  「松」 

 



  幻の友禅楊子糊を受け継いだ親子ふたりの作品が 時を経て舞台で競演

  こんな素晴らしい奇跡がまさか実現するなんて・・・ 呉服冥利に尽きます。

  締める帯は 誉田屋源兵衛謹製 「緋縅(ひおどし)義経千本櫻」 「源氏香」 

 



  『 さのさ 』 艶(あで)やか百花小紋にオペラピンクのふくれ織。可憐です。




   『 熊本さわぎ唄 』   空色唐草小紋に誉田屋源兵衛 「蝶の舞」

   さぁさ 飲め~♪ 飲め~♪ 思わず大吟醸飲みたくなります(*^^*)




 『 午(うま)年記念 馬揃え 』 馬揃えとは武家が騎馬の調錬や毛並みの良さ

 を競う式典行事。勇猛で男性的な舞を娘踊りとして可愛らしく表現しています。




 『 九州男児 』 恥ずかしながら僕です・・・(//▽//) なんと初舞台でした。





 『 祝舞 鶴亀 』 素晴らしき日舞が次々と繰り広げられ ステージは佳境へ・・・





 津軽三味線奏者 森永基木 プレミアムライブ その音色に会場が沸きます!

 映像に映し出される自らの舞いと津軽三味線生演奏の絶妙なるセッション。。。

 『裕志朗の会』は日本舞踊の枠を超えた「和」 のエンターテイメントなのです。





 書家 中島千香子 によって舞台上で瞬時に書かれてゆく 書 『 黒塚 』

 いよいよ会主 藤間裕志朗登場。まるで映画のタイトル、導入部のように

 舞が静かに始まります・・・その重々しい緊迫感に空気が震えました・・・。




                   立方 会主 藤間裕志朗  『 黒塚 』 

 安達が原の鬼女・・・その恐ろしくも哀しい宿命(さだめ)。誉田屋源兵衛謹製

 熨斗目文様織絵羽に 舞台で妖しく光る染織無双 玻璃(はり)唐草 袋帯・・・

 鬼女の紅い唇と熨斗目の紅い紋。そして 書「黒塚」 をしたためた紅い和紙が

 舞台上で瞬(またた)き えもいわれぬ臨場感 ・・・ 感激感涙の舞台でした。






 藤間裕志朗 社中のみなさま 素晴らしい舞を本当にありがとうございました。


                                【 撮影 : 川村剛弘 】 






 

  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 10:39Comments(0)友禅楊子糊

 さらに高まる反響 孤高の友禅楊枝糊 ・・・

2013年11月01日

 
 「友禅楊枝糊」は会が終わってからもその反響が高まってくるように感じます。

 




   友禅の華である糊糸目の雅味が見れば見るほど心に染み渡ってくるのです。

 




 山田崇先生の素晴らしく清らかな人間的魅力にも惹きつけられてしまいます。

 




 友禅楊枝糊訪問着 「孔雀」 plus 誉田屋源兵衛袋帯 「アカンサスの波」





 たなびくように、細く、しなやかに布面に置かれた楊枝糊 ・・・ 孔雀羽根 

 




 アカンサス 葉薊(はあざみ)が逆巻く高貴な波文・・・ 夢のカップリング

 




 控えめに、しかし絶妙に施された手刺繍は山田先生のお母様の仕事 ・・・

 




 流れるような糊糸目が身に纏われる愉楽・・・当代一の染めと思われます・・・

 




  山田先生とご一緒できて ふくひろ呉服店もレベルアップできた気がします。

 孤高の匠 友禅楊枝糊師 三代 山田栄一 これからも眼が離せません・・・。

 

   

Posted by ふくひろ 若旦那 at 19:02Comments(0)友禅楊子糊

大盛況! 友禅楊枝糊展 本当にありがとうございました!

2013年10月31日

 
    『 幻の手技 友禅楊枝糊展 』 大盛況のうちに幕を降ろしました。

    ご来場、ご支援くださいましたみなさま 本当にありがとうございました。


 




 山田崇先生の楊枝糊友禅の真骨頂は絶妙な柄の間配り 糸目の空間性です。


 




 ここ数日、先生とお食事をともにして美味しいお酒を酌み交わさせていただき

 先生の朴訥で素晴らしいお人柄に感動しました。純真無垢な方でない限り

 こんな衒(てら)いのない美術作品を創り上げ、染め抜くことはできません。

 




 二代目楊枝糊師 山田忠夫 遺作 『 鶴亀 』  崇先生の父上の作品です。

 




 崇先生は全く別の仕事に就かれてたのですが 或る晩、何かに突き動かされる

 衝動にかられ、京都のご実家に戻られ、まだご存命だったお父様に弟子入り

 なされたそうです。お聴きしていて僕は涙がでました。想いは繋がったのです。

 




        染織の世界に作家ものは数あれど 「友禅楊枝糊」は「本物」です。  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 11:43Comments(0)友禅楊子糊

◆リンクオブ楊枝糊展外伝~いまだ未発表の染織(きもの)たち~

2013年10月25日

           『 幻の手技 友禅楊枝糊展 』 いよいよ 始まります!

                          山田崇先生 到着 !

 


 

       

  ◆ リンク オブ 楊枝糊展外伝 ~いまだ未発表の染織(きもの)たち~

 




           誉田屋源兵衛謹製 青漆手織名古屋帯 「 花一輪 」

 




   西陣袋帯の匠 誉田屋源兵衛の名古屋帯は珍しいです。存在感あります。

 




 鈴木紀絵(のりえ)作 型絵染め全通名古屋帯 「 小原女(おはらめ)の里 」

 




 紀絵先生の作品は絞り、手描き、草木染めと染織の贅を尽くしています。

 




                      「 南部菱刺し 」 名古屋帯 

 




 南部菱刺し&津軽こぎん刺し 揃い踏み!同郷なれど似て非なるふたりです。


 




      友禅作家 久呂田明功  鮮烈なる色 力感溢れる江戸の染め

 




  みなさま ご来場のほど心からお待ち申し上げております m(v _v )m 

   

Posted by ふくひろ 若旦那 at 18:35Comments(0)友禅楊子糊

◆ 幻の手技 友禅楊枝糊展 いよいよ 始まります ・・・ 

2013年10月22日

              友禅楊枝糊伝承者 三代目  山田 崇 

 




        いよいよ 『 幻の手技 友禅楊枝糊展 』 始まります ・・・  

 10月26日(土)・27日(日)・28日(月)  山田崇先生 楊枝糊 実演


 




 楊枝糊にリンクして滅多に眼にすることがない珍しい染織も集まって来ました。

 




 贅を凝らした名古屋帯は絢爛豪華、染めの森羅万象、織りの小宇宙 ・・・

 




 眼も 心も 一瞬奪われる鮮烈な色  艶やかな色相のハーモニー ・・・

 




    礼装訪問着 付け下げ 西陣袋帯 小紋 秋の新作も揃っています。

 




   半世紀もの間 謎のベールに包まれていた幻の染め 友禅楊枝糊 ・・・ 

 この機会に是非ご高覧ください。ご来場心からお待ちしております。m(- -)m

        
   

Posted by ふくひろ 若旦那 at 17:41Comments(2)友禅楊子糊

人間国宝 山田栄一の軌跡 ◆ 幻の手技 友禅楊枝糊展

2013年10月15日

        重要無形文化財保持者 山田栄一   (1900~1956) 
                 友禅楊枝糊にて 1955年 人間国宝 認定


  




 江戸期の古文献に散見される幻の技法 “楊枝糊”は 口伝でのみ伝承され

 糊製法の難しさに加え糊置きに技術を要するため明治大正期には消滅します。

 京都西陣に生まれた山田栄一は友禅染めの修業に励み、日本橋三越呉服店

 の専属になった頃から楊枝糊の研究に没頭します。戦時下 物資不足を耐え

 終戦後 失われかけていた楊枝糊の製法と技法を ついに復興させるのです。

 




 昭和30年 山田栄一は“楊枝糊”技術保持者として人間国宝に認定されます。

 しかし翌31年志半ばで惜しくも早世・・・楊枝糊はまた幻となってしまいます。

 




 友禅の華は糸目にあり。自由闊達な白上がりの線は瀟洒(しょうしゃ)な美を

 たたえており 楊枝糊こそ江戸期の粋な友禅の息吹きを感じさせるものです。

 




     直系三代目 山田崇先生により見事伝承復活された  “友禅楊枝糊”

    その友禅の真髄をみなさまにぜひ目の当たりにしていただきたく思います。

    10月26日(土) 27日(日) 28日(月)  ふくひろ 二階にて

          ◆友禅楊枝糊展◆  山田崇先生 友禅楊枝糊 実演

            なにとぞご来場のほど よろしくお願い申し上げます。  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 19:57Comments(0)友禅楊子糊

真紅(しんく)なレッド!赤富士ご光来!◆リンクオブ楊枝糊展

2013年10月12日

 
 見事な赤富士っ!こんな真紅(しんく)なレッド 滅多とないっ!<*(゜へ´=)*


 




                      『 赤富士 金彩縮緬名古屋帯 』

 




 一富士二鷹三茄子(なすび) 初夢に視ると縁起よいランキングベスト3です。


  




      シンプルで 無垢なるオーラを放つ 絶妙なる取り合わせの二点

 



 
             『 地割糸目友禅 付け下げ訪問着 竹垣文 』

 本友禅染めをしたのち あえて糸目を染め消して(これを割糸目といいます。)

 竹垣柄の輪郭を引き立て淡彩なれどダイナミックで力強い作品になってます。

 

 




                  『 誉田屋源兵衛謹製 古箔段文 』

 




 文化財修復などに使う経年させて枯らし雅味をだした金銀箔を糸状に裁断し

 今一度織りだしたものです。光や角度によって変化する光沢が素晴らしい。

 




 リンクオブ楊枝糊展 ・・・ 山田崇先生ご来場いよいよ26日(土)です。(≧▽≦)

   

Posted by ふくひろ 若旦那 at 16:37Comments(0)友禅楊子糊

パウル・クレーの 『 祈りの天使 』 ◆リンクオブ楊枝糊展 

2013年10月09日

    

      なんと 心なごむ 優しい 無垢な 描線 なのでしょうか ・・・  

 




                      パウル・クレー  『 天使 』 

 スイスの画家 パウル・クレーには いろいろな姿の天使の連作があります。

 




 長い耳のウサギの天使? はいはいしてる赤ちゃんにもみえます*(´▽`* )

 

 




 おしりに鈴をつけたやんちゃな天使?どちらも前腹、塩瀬名古屋帯なのです。

 




 ふくひろ秋の新作 自分でも何が飛び出すかわからなくなってきました(^^;)

 見目楽しき リンク オブ 楊枝糊展  さらなる佳境へ向かいます (≧▽≦)  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 19:00Comments(0)友禅楊子糊

津軽こぎん刺し 雪国の心暖まる手技 ◆リンク オブ 楊枝糊展

2013年10月05日

 『友禅楊枝糊展』 に併設(リンク)して ふくひろ秋の新作を紹介していく 

 リンク オブ 楊枝糊展 ・・・ 今回は伝統織物ファン必見です! b( v≦ )

 




              『 津軽こぎん刺し 名古屋帯  “花この井桁” 』

 津軽の豪雪地帯に伝わる藍染麻布手刺し文様の芸術。まことの稀少品。

 




 津軽の女性は五、六歳から母の刺し手を見習いながら育ち、嫁入りには

 必ず自分の刺したこぎんを持参するのが古くからの習わしだったそうです。

 母から子へ心を込めて伝えられるこぎんの伝統的幾何文様は無数にあります。

 石畳や花こ、胡桃(くるみ)の殻や猫の眼、猫の足、べこ(牛)まであるのです。

 




 今年の「 美しいキモノ 2013夏号 」にも津軽こぎん刺しが特集されました。

 そんなに数を作れるものではなく掲載されている作品と同一物と思われます。

 




 雪国の郷愁をたたえ伝統を守ってきたこぎん刺しは凛とした美の結晶です。

 楊枝糊展にリンクして珍しい織物も少しずつ集まってきましたよ♪(^_-)-☆  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 17:59Comments(0)友禅楊子糊

弦楽器総出演!宮廷貴族 秋の音楽会 ◆リンク オブ 楊枝糊展

2013年10月03日

 
       秋の夜長 宮廷貴族がおごそかに音楽会を開いています。


  




 チェロ、バイオリン、ビオラ、チェンバロ?こんな楽器の揃った帯も珍しいです。

 




                           前腹は楽譜立て?

 




                    反面はなんと椅子です。

 




  友禅楊枝糊展 併設(リンク)として ふくひろ秋新作も紹介していきます。(^^)  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 11:23Comments(0)友禅楊子糊

友禅楊枝糊展 “想い”を繋げる…幻の手技   

2013年09月25日

 
 父が生前、友禅楊子糊という珍しい染めがあるとよく僕に話してくれました。

 粘りが出るまで何年も寝かした糊を水飴のように楊子の先で巧みに操って

 糸目を置いていくという驚きの技法です。父も京都で染め工場を営んでいた

 祖父から楊子糊について聴いたそうです。本当に気の遠くなるような古い話。

 というのも 楊子糊唯一の伝承者だった“山田栄一”が人間国宝に認定された

 翌年の昭和31年に急逝され 楊子糊は数十年に渡って断絶していたのです。
  

 




 完全に消滅していた技法でしたが 二代目・山田忠夫が試行錯誤の末ついに

 楊子糊の秘伝を復活させ三代目・山田崇が継承。途切れた想いが繋がった!

 山田崇先生が楊子糊実演をされると聞き矢も盾もたまらず馳せ参じたのです。

 

 




 糸目糊の深み、雅味を愛でる・・・友禅の華は糸目(いとめ)にこそあります。

 




 十年枯らした糯米(もちごめ)を石臼でひいて三日三晩練り上げるそうです。


 




 驚嘆!なんという糊の粘り!昭和31年に人間国宝 初代山田栄一が文化庁に

 提出した資料では なぜかこの楊子糊の弾力は再現できなかったそうです。

 




 ハサミで切れる糊?すべて試行錯誤の末新たに復活できた秘伝なのです。

 




 楊子糊の魅力は自由闊達な筆勢の妙が糸目に宿っているところだと思います。

 融通無碍(むげ)!エッジの利いた糊糸目の躍動感が本当に素晴らしい!

 




 “想い”は必ず繋がります。唯一無二の楊子糊伝承者 山田崇先生本人を

 ふくひろへお招きし楊子糊の実演を見せていただくことになりました。感無量。

                 ◆ 幻の手技 友禅楊子糊展 ◆

                      とき 10月26日(土)
                             27日(日)
                             28日(月)
                      ところ  ふくひろ 二階にて 

           ぜひ ご来場の程お待ち申し上げております。 <(_ _)>  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 09:31Comments(2)友禅楊子糊