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立春飾り初め ~ ふくひろ綺物・お雛さま帯の傑作 ~

2018年02月20日

立春の候 大変寒さの厳しい今年の二月です。
素晴らしきふくひろ綺物をお召しいただきました。



絞り パッチワーク 刺繍 … 染織工芸の粋を結集した、お雛さま意匠の名古屋帯。稀にみる傑作です!



白酒 菱餅の上にはらはら散る桜に趣を感じます。



Foglia 甲斐凡子 作 帯揚げ『dog tracks 戌の足跡』
目出度き干支の歳回り 弥生雪洞(ぼんぼり)との妙。



お雛さまの飾り初めは立春 今年は二月四日です。
更に二月十九日の「雨水(うすい)の日」に雛飾りをすると大変縁起が良い目出度き立春大安なのです。



立ち雛ふたりの金屏風は絞りお内裏様 お雛様の衣装は絞りや刺繍をあしらった古布を押絵細工しています。この帯の創り手はよき着物の端切れが見つかるまでなかなか製作に着手しませんでした。絞り 刺繍 古布とすべての素材が合致融合しないとうまくいかない、大変なこだわり、傑作たる所以です。



初春を祝う二月睦月の初寄の茶席。春待ち雛飾り。
縁起良き「立春の立ち雛」ふくひろ綺物をお披露目いただき誠に有難く謹んで感謝御礼申し上げます。

#ふくひろ #ふくひろ綺物 #お雛さま#ひなまつり #立春 #雨水の日 #刺繍 #絞り #押絵 #名古屋帯  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 22:09Comments(0)忘れじのふくひろ綺物

もはや消えゆく 絽綴(ろつづれ)手織り帯

2017年07月25日

百花の王。もはや織り継げぬ手織り絽綴の逸品 …

京の西陣織匠が手織り絽綴の製織をやめました。織手の高齢化 織機の縮小 様々な理由があるのでしょう。
しかし この絽綴袋帯は僕の知る限り 盛夏の礼装袋帯の最高峰に位置します。なんとも残念でなりません。

七月のお茶会に向けて 清楚なライムストーン絽色無地一つ紋に この牡丹絽綴袋帯を誂えていただきました。

大輪の牡丹は百花の王 …

そこはかとない気品と高貴な気に満ち充ちています。

なんとも艶やかな着姿。綺物はこうして袖を通し帯を締めることによって生命が吹き込まれてゆくのです。
もはや消えゆく匠の手技 絽綴の手織り帯。いつの日か綺物として復活することを心より願ってやみません。

#絽綴 #夏きもの
  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 17:29Comments(0)忘れじのふくひろ綺物

月光のかけら 水無月の衣 ~ poussiere de lune ~

2017年06月12日

水無月の候 夕暮れの刻 西日本工業倶楽部 旧松本邸。
由緒あるアールヌーボー様式の迎賓館にて ふくひろ綺物をお召しいただきました。 本当に光栄の極みです。

紫陽花を染めし 艶やかな孔雀青《ターコイズ》
大正浪漫の夢紡ぐ 夜会の席に見目映える六月の名花

深く灰色がかった紫。このゆらめく絽紗に感銘を受け
『 poissoere de lune 』と表現してくださった方がいらっしゃいました。「月の砂塵」星屑ではなく月屑、月光のかけら… 月の光が差し込んだ月明かりではなく、月のシャワーにぼんやりと照らし出された紫影の滲んだ色… なんと美しく詩的な表現なのでしょう。

無双訪問着「柳に飛燕(つばめ)」 絽の下衣にほどこされた手描き友禅 紫の紗に映ずる飛燕の面影(モアレ)。

名庭と蒼い紫陽花 孔雀青《ターコイズ》の麗華。

単衣色無地にもこの紫陽花の絽染め名古屋帯を見事に合わせていただきました。まごうことなき名品です。

無双訪問着「柳に飛燕」孔雀青 紫陽花の帯
時を違えてお仕立てした 二つのふくひろ綺物が晴れてこのいにしえの貴賓館で素晴らしき出逢いを果たす…綺物を扱う者として本当に心から幸せを感じます。

水無月の衣 夜会華やぐ緑の洋館 月影に映える
  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 01:09Comments(2)忘れじのふくひろ綺物

如月の名花 忘れじの wisteria (しだれ藤)

2017年05月02日

至福のひととき … 如月の名花 藤の花言葉です。

割烹 花くしの女将さんに以前お願いしました藤の帯
毎年 この爽やかな五月に締めていただきます。
藤の帯は大変数が少なく、更に佳き藤の花ぶりのものは滅多とありません。五月だけに咲く名品なのです。

ふくひろにひとつだけあった藤の花帯は先日お嫁入りしました。今ふくひろに藤の帯は一本もありません。
また幾年かかけて佳き藤を探すこととなるでしょう。

たわわに実る藤の花々 名古屋帯お太鼓一尺八寸にこれほど見事に藤を染めぬいた逸品を僕は知りません。
忘れじのふくひろ綺物 … 至福のひととき …
呉服屋冥利に尽きるとはまさにこのことです。
  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 20:52Comments(0)忘れじのふくひろ綺物

【ふくひろ綺物 名宝録】クリシュナとラーダ 恋する瞳

2017年03月02日

ローケツ染め帯の傑作として ふくひろに君臨していた「クリシュナとラーダ」
ホームページで見初められて東京のお客さまの元へお嫁入りしたのですが今年始め 染め元を訪ねるとあの帯を染めた職人さんは高齢で引退されたと聞きました。
「あんな染めの重たい帯はもうできません。あの人しかできなかった…」

美男神クリシュナとみつめあう牛飼いの娘ラーダの恋する瞳が好きでした。
結婚記念日にお求めくださったインド神話 リグヴェーダの永遠の愛の帯、きっと東京で活躍していると思います。
よき染織、素晴らしい職人がどんどん少なくなっていきます。「ふくひろ綺物」をもっともっと頑張っていかねばと思いました。
#ローケツ染 #名古屋帯 #クリシュナ #クリシュナとラーダ #リグヴェーダ #ふくひろ #ふくひろ綺物  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 07:46Comments(0)忘れじのふくひろ綺物