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江戸染めの伝統(ちから) ~ 染匠 菱一 七十周年記念作品展 ~

2018年03月08日

不忍池を臨むバオバブの樹 幻の巨鳥エピオルニス
大東京に現出した秘境マダガスカルの原風景 …



珍しき綺物を求めて東京銀座へ仕入れにきました。



江戸染匠の雄 「菱一」 創立七十周年記念作品展が銀座で開かれました。開巻早々大変な人出です。



東京菱一とは父の代からの長いお付き合いです。
はんなりした京都の柄ゆきに対するアンチテーゼとして菱一の独創的な江戸友禅の世界を父はあえて採り入れたと聴いています。当時から東京まで着物を仕入れに行くお店はほとんどなかったのです。



「狩猟文」糸目糊の力。江戸染めの威光(オーラ)



「深紅の藤」粋と華やぎ 古典の新たなる意匠



「紫宸殿 右近の橘」格調高き江戸の鶯(うぐいす)色



脈々と受け継がれてきた江戸の粋。京の粋とは一線を画すモダンな意匠と斬新なるセンスを感じます。



坂口幸市 二枚白加賀小紋「波」染めの躍動美。
坂口さんは石川県で活動している独創的な二枚型二色染めの江戸小紋作家です。今回僕は初めて出会いました。なかなか目にすることが少ない染織です。



「ペルシャの風」異国情緒も「江戸好み」のひとつ



小玉紫泉 作 西陣本搔爪綴織 現在入手困難な逸品。
小玉紫泉さんの爪綴帯は今東京で大変な人気です。



綴帯は一重太鼓でありますが格が高く留袖の上まで合わせられます。袷でも単衣の時季でも兼用で締められるのでとても便利です。芯なし軽量なので帯が重くてと思われているご高齢の婦人にも最適です。



夜は神田の名店で美味しいお酒をいただきました。



日本橋高島屋は呉服売場が素晴らしいのでいつも勉強にみせてもらいます。現在でもエレベーターガールの方々が凛々しく働いていらっしゃるのはさすが一流百貨店の証だと思います。呉服売場の隣の「すきやばしじろう」で遅めのお昼を頂戴しました。



少しだけ時間が空いたので根津近くの上野動物園池之端門へ。シャンシャンの予約券は早くも終了していましたが上野は他にも珍しい動物がいるのです。



ハシビロコウ クロサイ コビトカバ アイアイ フォッサ マダガスカルトキ… 世界最高水準の珍獣たち!
いまや上野はアフリカ大陸 マダガスカル島の幻獣の宝庫です。正に世界に冠たる上野ZOOなのです。



東京お江戸の魅力は新しく斬新なセンスばかりでなく長年培ってきた伝統(ちから)です。不忍池のバオバブの樹を眺めながらそんなことを想いました…

  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 18:45Comments(0)東から西へ ふくひろ綺物紀行

真・琉球藍型(えーがた) 十数年ぶりに邂逅す!~ 伝統織物たちとの出会い PART2 ~

2018年02月09日

真・琉球藍型(えーがた) 十数年ぶりに邂逅す!



氷雨降る二月の京都キモノ紀行 ありがたき僥倖
越後上布に囲まれる 珍しき琉球染織とめぐりあう



山下芙美子さんの本場黄八丈をお召しの女性に会いました。斬新な裁ち合わせのお仕立てが素敵です。



山下芙美子先生に別注したら今まで見たことがない素晴らしい作品が織り上がってきたのだそうです。



壮観!全国伝統染織が見事一堂に集結しています。数年前から社長が趣味的にそして意欲的に蒐集してきた稀少織物シリーズが数を揃えついに実を結び花開こうとしています。まさに伝統染織 夢の宴です。



石垣島の秘宝 川平(かびら)織。深石美穂さんの作品は石垣の自然の如く鮮やかな色彩に満ちています。



八重山上布も今や絶滅危惧織物。失ってはならない日本の宝です。着尺は殊に数少なくなっています。



作品展の片隅を眺めていて 思わず あっと声を上げました!黒き琉球藍 … 藍型(えーがた) …
まさか 十数年ぶりにこの京都で出会えるなんて …



青い染料を使った琉球紅型をすべて藍型と表記している場合があります。これは青い顔料を手で刷り込み染めしたれっきとした琉球紅型ではありますが、厳密にいえば真の藍型(えーがた)ではありません。いわゆる染地型(しるじがた)とよばれるものです。



真の琉球藍型とは琉球藍の藍甕に浸染を繰り返しながら琉球藍の濃淡でその作品世界を創り出すものです。天然琉球藍染めは藍甕に漬けて引き上げて空気に触れて初めて発色する琉球ブルーなのですから。



過去に遡るとふくひろにも二反だけ「真・琉球藍型」がありました。父が沖縄へ赴き琉球展を催したときです。かれこれ十数年以上前だと思います。
そのとき以来 染地型の青い紅型は見かけましたが不思議なことに琉球藍に浸染を繰り返す真の琉球藍型はまず出会ったことがありませんでした。
琉球藍を生成する制作工程プロセスがやはりかなりの手間であり型紙からして別の創作サイクルが必要とされるからではないでしょうか。
紅型を顔料で「手染め」するという作業と藍型を何度も藍甕に「漬けて染める」という作業はまったく異なるベクトルの染織工芸のように僕は感じます。



琉球藍 甕覗(かめのぞ)きの青は見ていると吸い込まれてしまいそうな深く深淵なブラックブルーです。
琉球藍は喜如嘉芭蕉布の絣糸を構成する琉球の魂であり、神奈川県横須賀市にて琉球泥藍天然発酵建てを実現している原始布作家 西川はるえ さんの作品世界を形成する重要なモチーフなのです。
琉球藍の濃淡だけで染められた藍型はその延長線上にあり琉球の魂の源流であるといえるでしょう。



十数年ぶりに 「真・琉球藍型(えーがた)」 が
ふくひろ綺物屋敷へやって来ます。
京都如月 ありがたき 綺物の恵み に感謝致します。

#紅型 #琉球藍 #藍型 #琉球染織 #喜如嘉芭蕉布 #城間栄順 #西川はるえ




  

前代未聞!越後上布 新作展 ~ 伝統織物たちとの出会い PART1 ~

2018年02月05日

新潟県魚沼市から来られた織師 高波明美 さんが手織りする越後上布。いまや稀少織物である越後上布が地機で織り上げられてゆく様子を実際に目の当たりにするのは僕自身初めての体験かもしれません。



氷雨降る二月の京都。重要無形文化財 越後上布
だけを蒐集(あつ)めた新作発表展が催されました。
八寸名古屋帯 九寸名古屋帯 角帯 そして着尺…
これは賞賛に値する本当に大変な偉業なのです。



越後上布の原料である苧麻(からむし)は福島県昭和村で栽培されています。天然麻繊維の最高峰です。



夏場に2mに成長したからむしは刈り取られ水漬け皮剝され「苧引(おひ)き」されて繊維となります。



苧引きによって薄く引き出された繊維は青白く光るので「青苧(あおそ)」と呼ばれます。出来映えの良い青苧を昭和村では『"きら”がよい』といいます。



青苧は客間の座敷に丁寧に干されます。青苧はそれほど昔から大事に扱われてきたのです。これは会場にわざわざお持ちくださった青苧干しの一房です。



麻繊維を繋げて一本の糸にすることを麻を「績(う)む」といいます。口にくわえ湿らせながら爪で繊維に裂け目を入れ通して撚(よ)りをかけ少しづつ繋いでゆきます。雪国の気の遠くなるような作業です。



糸作り。苧績みした糸を綺麗に均一にならします。越後上布は機にかけるまでが本当に大変なのです。



重要無形文化財である越後上布の絣は全て手括(くく)りによるものです。絣の墨付けは新潟独特の技法である木羽定規(こばじょうぎ)が用いられます。



越後上布の特徴といえばこの日本古来の原始機である地機(いざり機)を使って織っていることでしょう。現在 地機を仕様している伝統織物は本場結城紬と北海道アッシ織等一部の原始布だけなのです。



地機の杼(ひ)は刀杼(とうじょ)といってブーメランのように大きなものです。杼は緯糸(よこいと)を繰り出すものです。織機は筬(おさ)でトントンと織り目を打ち込みますが長い刀杼でもさらにもういちど打ち込みます。「地機の二度打ち」といわれるもので打ち込みのしっかりした織物が織り上がります。



地機は反端を織り師の腰当てに結わえ腰で経(たて)糸の緩みを調整しながら織ってゆきます。原始的な機ですが切れやすい麻糸を織るには最も合理的な織り方です。まさに「人機一体」の織物なのです。



越後上布の新作が着尺から帯までこれだけ一堂に揃うことは前代未聞です!主催者に敬意を表します。



越後上布の男角帯 これもまた世に出ない珍しき綺物。盛夏はもちろん万節でも良さげに思いました。



越後上布 八寸名古屋帯 『黒地 緑白縞』

今回の出品作の中で最も先鋭的で斬新シャープな逸品を選ばせてもらいました。こんな越後上布は見たことがありません。ふくひろ綺物 coming soon!



越後上布の機織りは乾燥が一番の大敵です。雪深い機織り部屋では暖房も点けず手織りに精を出すそうです。窓の外でしんしんと降り積もる雪が糸にちょうど良い湿気をもたらすのだそうです。京都会場での越後上布の実演も織り目を丁寧に濡らしながら織ってゆく高波明美さんの姿がとても印象的でした。



氷雨降る二月の京都で出会った大切な伝統織物たち
次回続篇 PART2 へと続きます(´-`).。oO










  

撫松庵 紫織庵 YUKATA 2018 新作コレクション

2018年02月02日

撫松庵 紫織庵 YUKATA 2018 新作コレクション



2月1日 京都は雪まじりの雨でした。夏キモノ 夏ゆかたの新作を見に来たのです。寒ぅ~ {{ (>_<) }}



女性目線のキモノを発信するアイアンドアイ



嶋臺(しまだい)ギャラリーでの夏物新作展



佳き夏キモノ&夏帯 と出会えました(*^^*)



2018 撫松庵ゆかた 『なりたい』をかなえる



スタイリッシュになりたい

輝く女性になりたい



かっこいい大人になりたい

可愛らしさのある大人になりたい



一度きりの人生 なりたい自分になろう

今年の撫松庵はとってもポジティブです ( ´艸`)



くたびれたので六角堂裏のスタバで休憩 ヽ(^.^;



紫織庵 ゆかた 新作展 新しき最先端の古典柄



悠久のときを翔ぶ 紫織庵 雲取り蜻蛉(とんぼ)文



色の鮮やかさ 斬新な取り合わせは紫織庵の独壇場



夏キモノ、夏帯も紫織庵最新作 最新柄を入荷予定



新しきメーカーの新作ゆかたもふくひろに登場!

乞うご期待 でーす! (≧∇≦)b

  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 05:26Comments(0)東から西へ ふくひろ綺物紀行

天草~京都~東京 初春日本縦断キモノ紀行

2018年01月24日

年の初めから 天草、京都、そして東京と日本縦断キモノ紀行。花のお江戸にやってきました。



まだお正月の名残りある浅草もかなりの人出です。



銀座の夕焼け とても綺麗でした。



今年も竺仙浴衣新作をたくさん見てきております。
「竺仙ゆかた2018新作 200柄受注会」(2/13~2/19)
ぜひともお待ち申し上げております。
  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 17:30Comments(0)東から西へ ふくひろ綺物紀行

問屋さん廻り21軒!若冲のタコで一杯 ~ 如月(きさらぎ)京都キモノ紀行【室町放浪篇】~

2017年02月05日

如月(きさらぎ) 京都キモノ紀行 室町放浪篇!?
二月はキモノに加え浴衣の仕入れも重なるのでとてもハードでタイトなキモノ紀行になるのです。(^_^;)))

女性目線のキモノ問屋 アイアンドアイの新作展が京都の町家で開かれました。初めての新会場です。

京都町家で綺物をみる。

竺仙新作展京都会場。一月に東京でいち早く現品を見ておりますが見落としが無きようチェックです。

三年前にゲトれなかった竺仙絹紅梅訪問着 鳥獣戯画!今年も東京にも京都にもありませんでした(ノ_<。)
フラれた恋人の夢はエンドレスです(笑)

今回は問屋さん廻りなんと21軒!室町放浪徘徊ぶっ倒れそうになりましたので夕方ホテルへ帰還Σ(´□`;)

錦市場 若冲のお膝元で飲む。伊藤若冲は京の錦小路の青物商を経て四十歳から画業に没頭したのです。

若冲のタコで一杯(〃´o`)=3 今夜は「東京タラレバ娘」観るために早めにホテルへ帰るミッション(笑)

夏大島 いっぱい こんなに一堂集結するなんて絶無!

お昼はちらし寿司(≧▽≦) 金糸卵の海へダイブ!✴

紅(あか)の世界のキモノたち

藤パープルの世界のキモノたち

光る茶屋辻 ふくひろ綺物を追い求めて
青息吐息の室町放浪篇でした!(≧▽≦)







  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 22:39Comments(0)東から西へ ふくひろ綺物紀行

ドールの微笑み❤絢爛魅惑の撫松庵 ~ 如月(きさらぎ)京都キモノ紀行【夏YUKATA篇】~

2017年02月03日

ドールの微笑み❤ 絢爛魅惑の撫松庵(ぶしょうあん)

二月如月 一月に続き京都へ仕入にやってきました。室町は大変寒かったのです。

二月の京都はキモノはもちろん浴衣の新作発表が一斉に行われます。二日間 室町放浪してヘトヘト。あとで数えたら問屋さん21軒廻ってました❗Σ(´□`;)ヒェー

京都町家の紫織庵浴衣 新作発表。今年も良いです❗

『麻の葉』『夏芙蓉』紫織庵 不朽の名作 新色 ver.

色の祭典 絢爛魅惑の撫松庵YUKATA 新作コレクション

カッコイイ系の凛々しき浴衣モードは撫松庵の独壇場

撫松庵に博多献上 なんと相性ピッタンコ❤意外や意外の新発見❗運命のヒトは実はすぐそばにいましたぁ~って展開の懐かしトレンディドラマみたいです(笑)

ドールの微笑み❤新作チャイニーズドラゴンの蒼い夏衣を纏うビューティーの笑顔に心癒されました(*^^*)



  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 00:24Comments(0)東から西へ ふくひろ綺物紀行