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鯨尺(くじらじゃく)のはなし

2010年10月04日

呉服屋さんで「ゆき一尺七寸二分っ!」なんて話してるのは大工さんが使う
曲尺(かねじゃく)ではなく、鯨尺(くじらじゃく)なんです。

鯨尺で一尺は38センチです。センチやメートルを鯨尺に直すときは38で割ります。
電卓でも割り切れないので大体の近似値をとります。
センチで寸法をとるところもありますがやっぱり尺の方が昔ながらの雰囲気がありますよね。

修業時代、京都の寺町京極か新京極通りの真ん中に『はかり屋さん』が一軒ありました。

体重計や秤にものさし・・・ありとあらゆる『はかる道具』が売ってる店なんですね。
ぼくらの商売道具の鯨の巻き尺はその古ぼけた店にしか売ってなかったんです。

店のおじいさんに頼むと奥からほこりだらけの紙の箱を持ってきてくれて、
開けると中に十数個だけ巻き尺が入っていました。

実家に戻ってしばらくして ふっと あのはかり屋を思い出しました。
それで何年かぶりに立ち寄ってみると、なんと『はかり屋さん』がゲームセンターになってたんです!
焦って、その後しばらく大捜索してたんですが、なんとか取り扱っているお店をみつけて
ほっと胸を撫でおろしました。

それでも数は少ないのでみつけたらすぐに買うようにしています。
鯨の巻き尺はホント絶滅危惧種ですよ・・・   

Posted by ふくひろ 若旦那 at 16:00Comments(0)呉服なぞとふしぎ