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羽裏 ・ 肩裏 コレクション ~みえないトコロがお洒落です~

2011年11月27日

  
  風が冷たくなってきましたね。今回は 羽裏(はうら)・肩裏(かたうら)・・・つまり、羽織やコートの裏地について・・・

  羽裏羽織(男女共)の背中部分~袖裏に当てる裏地、肩裏は女性の道行コート道中着に当てる裏地なんです。

  ご存知の通り 羽織コートを羽織っていると 裏地なんて見えやしません。  だけど 普段見えない 羽裏・肩裏の柄には 

  絢爛豪華、 奇想天外洒落っ気たっぷり のびっくりするようなものが た~くさんあるんですっ!!

  むかしの羽裏を集めて 展示される美術展もあるくらいですから。そもそも 江戸時代の 「 奢侈(しゃし)禁止令 」

  によって 華美・贅沢が禁止され 見えない裏地のお洒落が 「 粋(いき) 」として 日本人に定着したといわれてます。

  羽裏・肩裏・八掛・長襦袢・・・ 現代日本でもみえないところにテッテー的に凝るのは オッシャレ~!と思いませんか?


  


 

                               「 鬼の酒盛り 」

        鬼は地獄の番人です。 鬼がまじめに働いていたら 戦々恐々、とっても おそろしい世の中ですよね? 

        でも 鬼が お酒を呑んで 遊んでいたら・・・?  それはすなわち 「 平和 」 だってことなんです。

        こわい鬼さんには いつまでも 楽しく 呑んだくれててもらいたいものですね。     <(^-^ )

        これは 男ものの羽裏です。 はらりと羽織を脱げば こんな洒脱な羽裏が ちらり。。。なんて・・・

        パーティー会場、結婚式場、宴席のお座敷などで 老若男女に もォモテモテですね~ (=^w^=)

 




                         「 きつねの 嫁入り 」

 




     晴れてるのに さあーっと 雨が降りかかる 不思議な お天気雨 を きつねの嫁入り っていいます。

     綺麗に着飾った きつねの花嫁さんが とても可愛いですねぇ。 この珍しい肩裏は やはり女性向けでしょう。

 








          
    
         「 格天井 」                    「 景徳鎮の壺 」

        これは どちらも 「 摺りの友禅 」 です。 何十枚も 型紙を 摺り合わせながら 染めていきます。

        「 摺りの友禅 」の肩裏は 本当に 数が少なくなってきました。 染めに なんともいえない重みがあります。
 
 










       「 鳥獣戯画 」                       「 むじな菊 」

    古典的かつ 風雅なれど ユーモラスで笑いが込み上げてくるところが チョージューギーガー のいいところです。

    「 狢 むじな 」 って どんな動物か 知ってますか? アナグマ か タヌキ か 実は はっきりしないんです。

    大正時代、タヌキ猟禁止の山で逮捕された猟師が 「 自分が狩ったのはムジナ !」 と裁判で 強く主張!

    すったもんだで モメにモメて 最後には 無罪を勝ち取った・・・なんて ウソのようなホントの話まであるんです。

    狢菊〈 むじなぎく 〉は 敷き詰めた菊の花びらが 狢〈むじな〉の毛並みに似ているところに 由来しています。

    菊の花びらのように 美しい毛並みの動物って アナグマ? タヌキ? 最高裁まで争わなくては! (>w<)


     羽裏 ・ 肩裏 ・ 長襦袢  。。。  みえないトコロが お洒落 ですっ!

 

 

         

          

Posted by ふくひろ 若旦那 at 00:00Comments(8)呉服なぞとふしぎ

反物 くる くる 7 ~ 袋帯が入らないっっっ !? ~

2011年11月17日

  
  
  反物 くる くる でっちくん。 本日は お店の展示会。たくさんのお客さまがいらして たくさんのおキモノを見ています。

  商売に関しては いまだ心もとない でっちくん。せんぱいくんたちの合間をぬって 後片付けに てんてこまい です。

  それでも以前のように まだ商売の終わってない反物まで くるくる巻いてしまうようなことはさすがになくなりましたが~。

                   ( 「 反物 くる くる 2 ~ 丁稚でっちのおしごと ~ 」 2010・10・19 参照 )

  でっちくん、人知れず 地味ィ~に 成長してますねえ~  (^~^;)

  袋帯を見ていたお客さまが引けて 会場に袋帯が散乱してます。  でっちくん、 お仕事ですよぉ~!!

  すかさず トテテ・・・と駆け寄るでっちくん、 袋帯をセロハンビニールに収用しようとしました ・・・ が ・・・ !

                  あれ     あれ ?     あれれ  ???

 




                  ふ、 袋帯が ビニールにひっかかって ・・・

 




                      ぐしゃ ぐしゃ ですう ~ !!

 四苦八苦している でっちくん。 そこへ 初登場、 横で見ていた 年輩の 《大番頭さん》  ギロリと ひとにらみっ!

 「 お前ら ええ学校 出とって そんなコトも わからんのかい ~ !? 」 

 大番頭さんのしゃがれたドラ声に 感電ビリビリ~  でっちくんの チキンハートは どっきん どっきん 破裂寸前です。

                「 ええい、 貸してみい~ !! 」

 大番頭さんは 直立不動のでっちくんから 袋帯とビニールをひったくると もういちど ぎろりっ!

 「 ええかあ? ビニール袋に帯の方を ムリヤリ 突っ込もうとするさかい  

    ひっかかるねん!   帯が いやや いやや  ゆうとるやろ !? 」

    「 はいぃぃ~ ・・・ いやや いやや ゆうてますぅ~ 」  でっちくん、大番頭さんには “絶対服従” です。

    「 ほれっ、 帯を動かさんと ビニールの方を す~っと引っぱるんや 」

  




                            おっ? おおおっ ・・・?

 




                          きっ キレイに はいったぁ~ ・・・!

 確かに帯をビニールのなかに入れようと意識すると 唐織 や 厚手の錦織 は もしゃもしゃと 引っかかってしまいます。

 しかし 帯を動かさず ビニールの方を す~っと 手前に引くと するりん するりん 面白いように入っていくんです。

     「 これが 発想の転換っちゅうヤツやっ!! おもろいやろっ? 」

 破顔一笑、ニッコリ笑う 大番頭さん。大番頭さんの大カミナリのあとのニッコリに でっちくんは いつも救われます。

 そして 大番頭さんの 子どもみたいな 満面の笑顔が  なぜか でっちくんは だいすきなのでした ・・・。

            反物 くる くる でっちくん     呉服の道は まだ まだ 遠~いですよぉ~ 

    

Posted by ふくひろ 若旦那 at 18:08Comments(4)反物くるくる でっちくん

譽田屋源兵衛(こんだやげんべえ)展 〓いまだ興奮冷めやらず 

2011年11月14日



 
    
     譽田屋源兵衛展 たくさんのご来場 本当にありがとうございました。

                            m(_ _)m

    おかげさまで 大好評のなか、 無事に終えることができました。  つつしんで 御礼申し上げます。

   「 こんな めずらしい 着物 はじめて見た ! 」  とか  「 帯の概念が 変わったわ・・・ 」  とか

   「 文様に込められた作り手の気持ちが伝わって 着物や帯にふれることがスゴク楽しくなったっ! 」 とか

   ご来場くださった皆さま とっても よろこんでいただきました。  いまだ興奮さめやらず・・・  といった感じです。

  




  デザインや意匠だけではなく 織りはもちろん 糸づくりからこだわり抜いた作品たちに 心から驚嘆しました。(T_T) 

 

    

Posted by ふくひろ 若旦那 at 19:40Comments(0)誉田屋源兵衛

譽田屋源兵衛(こんだやげんべえ)展 〓 会場風景実況です。 

2011年11月10日

         幽玄  ・・・  玄妙  ・・・  荘厳  ・・・  華麗  ・・・

 






   いよいよ 明日より 三日間 「 譽田屋源兵衛 展 」 始まります。

   






   つい さきほど やっと 会場準備 が 整いました ・・・  <(^-^;)

  






   とても 楽しい会 になると思います。 ふくひろ に お立ち寄りください。

                    心より お待ちしております。    m(_ _)m



         
            

Posted by ふくひろ 若旦那 at 17:41Comments(0)誉田屋源兵衛

譽田屋源兵衛 ( こんだやげんべえ ) って だれですか?

2011年11月01日

  
   
            「  計りて つくらず、  本物は 残りて候  」



     「 譽田屋源兵衛 (こんだやげんべえ) 」 は 創業 二百七十有余年  の歴史を持つ 

     京都室町の 帯の老舗 です。八代将軍 徳川吉宗公 の時代 「  元文年間 」 に 創業、

     代々 「 源兵衛 」 を 襲名し、  現当主は 十代目を 数えるそうです。

     重厚な伝統美のなかにも 斬新な色彩感覚を秘めた品々には 思わず 眼を見張ります・・・

     贅(ぜい)を尽くした袋帯、 特殊な工芸名古屋帯、 その作品世界は 染めのキモノ にまで及んでいます。

              
                     〈譽田屋源兵衛の家訓〉 は 次の通りです。



    一、計りて つくらず  ・・・ 素材や難しい染めの代金、職人の手間を考えていては、 良い品物は出来ない。

    一、本物は残りて候   ・・・ 良い物、一流と呼ばれるものは 時代が移っても必ず世の中に認められ 残っていく。
                        本物といわれる物作りをせよ・・・ との教え。


        11月 11日(金)・ 12日(土)・ 13日(日)  ふくひろ 二階にて

                          「 譽田屋源兵衛展 」          いよいよ 始まります。

   
                  ボク個人的にも と~っても 楽しみな 展示会 です。 (^▽^ )

                  

           

   

Posted by ふくひろ 若旦那 at 19:35Comments(0)誉田屋源兵衛