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秋晴れ白菊帯 秋萌える紅葉小紋 ~ 感激のふくひろ着物デビュー ~
2016年09月26日
秋晴れの空に映える白菊の帯。日本画の顔料である純白の胡粉を散らした手描き友禅。今回はいつもお着物姿が素敵なふくひろのお客さまに登場していただきます。
小倉鍛治町の割烹 「花くし」の女将さんは長年ふくひろでお着物をお求めいただいているお得意さまです。父の生前から本当にお世話になっているのです。
ミントグリーンの単衣紬に爽やかにあわせていただきました。はじめてご自分でお買い求めいただいた着物がこのふくひろの菊の帯なのです。感激の極みです。
花くしの女将さんにはいままでに素晴らしいお着物をお願いしています。これはなんとも鮮やかな紅葉の小紋。紅葉の朱色が微妙に何層にも染め分けられています。染匠「染めの北川」の傑作です。
京都でこの逸品に出逢ったとき、これほど重たい染めの小紋はもうできないと「染めの北川」さんが言ってました。女将さんはお着物の時季を大切になさる方です。この秋萌える紅葉小紋は女将さんの元へ嫁ぐことがはじめから決まっていたのでしょう。そんなご縁を感じます。
女将さんは素敵な着物美人であり、また素晴らしい着物達人でもあるのです。
押し絵細工に刺繍の工芸名古屋帯。源義経の紅い笛。紅葉小紋との素晴らしい取り合わせなのです。
秋萌える紅葉に酔う。
花くしの女将さんには日々四季折々のふくひろ着物をお召しいただき本当にありがたく感激感謝しております。
ふくひろはこれからも着物道に邁進し佳き着物をお届けできますよう日々切磋琢磨いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
【割烹 花くし】
福岡県北九州市小倉北区鍛治町 1-3-2
TEL093-533-4775
小倉鍛治町の割烹 「花くし」の女将さんは長年ふくひろでお着物をお求めいただいているお得意さまです。父の生前から本当にお世話になっているのです。
ミントグリーンの単衣紬に爽やかにあわせていただきました。はじめてご自分でお買い求めいただいた着物がこのふくひろの菊の帯なのです。感激の極みです。
花くしの女将さんにはいままでに素晴らしいお着物をお願いしています。これはなんとも鮮やかな紅葉の小紋。紅葉の朱色が微妙に何層にも染め分けられています。染匠「染めの北川」の傑作です。
京都でこの逸品に出逢ったとき、これほど重たい染めの小紋はもうできないと「染めの北川」さんが言ってました。女将さんはお着物の時季を大切になさる方です。この秋萌える紅葉小紋は女将さんの元へ嫁ぐことがはじめから決まっていたのでしょう。そんなご縁を感じます。
女将さんは素敵な着物美人であり、また素晴らしい着物達人でもあるのです。
押し絵細工に刺繍の工芸名古屋帯。源義経の紅い笛。紅葉小紋との素晴らしい取り合わせなのです。
秋萌える紅葉に酔う。
花くしの女将さんには日々四季折々のふくひろ着物をお召しいただき本当にありがたく感激感謝しております。
ふくひろはこれからも着物道に邁進し佳き着物をお届けできますよう日々切磋琢磨いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
【割烹 花くし】
福岡県北九州市小倉北区鍛治町 1-3-2
TEL093-533-4775
やまどりの尾の しだり尾の… 腰原友禅 多々羅鉄(たたらてつ)異聞
2016年09月24日
あしひきの やまどりの尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 【柿本人麿】
先日の花のお江戸のキモノ三昧で訪問した腰原淳策先生の会で見初めた新作がふくひろにやってきました!「雉(やまどり)と野葡萄」氷割(ひわ)れの塩瀬、鮮やかな秋葡萄の実。そして生命感溢れる雉(やまどり)… 鳥の表情をこれほどまでに見事に活写した染め帯など早々あるものではありません。
前述の百人一首の和歌はフェイスブックでお客さまに教えていただきました。島根県 奥出雲の多々羅鉄(たたらてつ)作りに由来する名歌だそうです。「あしひき」は疲れて脚が棒のようになることで長い夜と懸けた詞(ことば)です。やまどりの長く枝垂(しだ)れた尾と秋の夜長、それに奥出雲に昔から伝わる多々羅の鉄作りを掛け合わせた歌なのです。
この北九州もご存じの通り「鉄」で栄えた町です。腰原先生の会でなぜかこのやまどりと眼が合いました。わざわざ関門橋を越えてやってきた雉(やまどり)。なんとも不思議なご縁を感じます。
秋に萌える櫻爛漫。あまりの見事さに春に魁(さきが)けてふくひろ着物屋敷へやって参りました。
腰原先生の黒はエメラルドグリーンを下地に引いた複雑で深みある「黒」です。え?これが前腹か?!と思わず叫んでしまうほどの染めのボリューム、友禅の豊潤さです。
このやまどりの帯は腰原英吾さんの奥さま、腰原信子さんの作品です。女性的な繊細さのなかにも凛とした気品と芯のある強さを秘めた作品です。
やまどりの雄と雌は谷をへだてて夜を過ごす鳥だと云われています。
柿本人麿の和歌は愛しいひとを恋いこがれる恋慕の歌でもあるのです。
雉(やまどり)や 秋の夜長に 何想う
先日の花のお江戸のキモノ三昧で訪問した腰原淳策先生の会で見初めた新作がふくひろにやってきました!「雉(やまどり)と野葡萄」氷割(ひわ)れの塩瀬、鮮やかな秋葡萄の実。そして生命感溢れる雉(やまどり)… 鳥の表情をこれほどまでに見事に活写した染め帯など早々あるものではありません。
前述の百人一首の和歌はフェイスブックでお客さまに教えていただきました。島根県 奥出雲の多々羅鉄(たたらてつ)作りに由来する名歌だそうです。「あしひき」は疲れて脚が棒のようになることで長い夜と懸けた詞(ことば)です。やまどりの長く枝垂(しだ)れた尾と秋の夜長、それに奥出雲に昔から伝わる多々羅の鉄作りを掛け合わせた歌なのです。
この北九州もご存じの通り「鉄」で栄えた町です。腰原先生の会でなぜかこのやまどりと眼が合いました。わざわざ関門橋を越えてやってきた雉(やまどり)。なんとも不思議なご縁を感じます。
秋に萌える櫻爛漫。あまりの見事さに春に魁(さきが)けてふくひろ着物屋敷へやって参りました。
腰原先生の黒はエメラルドグリーンを下地に引いた複雑で深みある「黒」です。え?これが前腹か?!と思わず叫んでしまうほどの染めのボリューム、友禅の豊潤さです。
このやまどりの帯は腰原英吾さんの奥さま、腰原信子さんの作品です。女性的な繊細さのなかにも凛とした気品と芯のある強さを秘めた作品です。
やまどりの雄と雌は谷をへだてて夜を過ごす鳥だと云われています。
柿本人麿の和歌は愛しいひとを恋いこがれる恋慕の歌でもあるのです。
雉(やまどり)や 秋の夜長に 何想う
花のお江戸でキモノ三昧 ~ 友禅作家 腰原淳策 を訪ねて ~
2016年09月20日
江戸友禅作家 腰原淳策 先生と ご子息 腰原英吾さんに囲まれて感激の一枚。先生方おふたりとは念願の初対面なのです。
先日からフェイスブックがご縁でお客さまと東京でお会いすることになりました。東上野のギャラリーで開かれる腰原淳策 新作展をはじめ ご一緒に東京キモノ巡りをすることになりました。
さぁ、花のお江戸でキモノ三昧(ざんまい) はじまり はじまり~♪
キモノで銀ぶら!これも実は初体験かも(ノ´∀`*)
一路 日本橋へ。
キモノ DE 日本橋❗お気に入りの一枚を撮っていただき感激です✨
いざゆかん!きものサローネへ !!!(≧▽≦)
まさにキモノ万国博覧会。
新進気鋭の染織作家 仁平幸春 さんを訪ねました。なんとラッキーなことにこの時期 新宿伊勢丹で作品展が催されていたのです!
いにしえの友禅、怙淡の更紗の風合い、当時の色を現代に新しく創生するために何度も染めを繰り返す仁平さんの作品。その斬新な染めの技法に感嘆いたしました。
銀座にて催されていた 染織逸品展。
礼装着から伝統織物、染め小紋。西陣袋帯から粋な名古屋帯まで あらゆるキモノが一堂に集結しています。
都会的でスタイリッシュな訪問着がたくさん。これぞ東京銀座キモノ三昧❗
現代の原始布作家 西川はるえさん と再会しました。このたび ゆっくりお話する機会に恵まれて嬉しく思います(〃^ー^〃)
東上野ギャラリーしあん 閑静な古民家で腰原染織工房の作品展が催されました。
腰原先生は自然に恵まれた青梅の渓谷に工房を構えておられます。日々 山野に咲く草花や野鳥を愛でて写生し その生命の息吹を作品に活写されているのです。
実は今回の東京キモノ三昧の最大の目的は滅多にみかけることのない菫(すみれ)の染め帯を探しだすミッション。山野の草花を描くことにかけては当代一の腰原先生ならこの想いを伝えられると思ったからです。
山野草花、季節の花、野鳥、動物、玩具、江戸の情景、こんなにもオールラウンドな幅を持つ友禅師は他に見たことがありません。
年にいちど青梅から出て都内で作品展を開く腰原工房。待ちに待った腰原ファンでギャラリーは活気に満ち溢れています。
お客さまと腰原先生と直接お話いただき理想の菫(すみれ)帯を図案からおこし染めていただくことになりました。腰原先生の山野草に対する経験値、造詣の深さ、受け答えの的確さ、語録にとっておきたいようなやりとり。さぁどんな図案が出来上がるのか、楽しみに待ちましょう。
秋の色づく木の実を仰ぎ 凛々しく尾羽根を掲げる一羽の雉(やまどり) この生命力脈打つ傑作がふくひろにやって来ます!秋に向け ふくひろ染織シーンがさらに深まります。
そもそも この東京キモノ三昧のはじまりは 熨斗目訪問着、野口謹製 江戸解友禅名古屋帯を見初めていただいた東京のお客さまとの不思議で素敵なご縁からでした。ここから大きく舞台が廻り始めたのだと思います。
そしてなんとお客さまが この記念すべき衣をわざわざお召しくださったのです!東京でふくひろキモノに邂逅するよろこび!これに勝る幸せがありましょうか… 人とキモノの素晴らしい出逢い、舞台は華麗に廻り始めたばかりです。花のお江戸でキモノ三昧 おあとがよろしいようで。
先日からフェイスブックがご縁でお客さまと東京でお会いすることになりました。東上野のギャラリーで開かれる腰原淳策 新作展をはじめ ご一緒に東京キモノ巡りをすることになりました。
さぁ、花のお江戸でキモノ三昧(ざんまい) はじまり はじまり~♪
キモノで銀ぶら!これも実は初体験かも(ノ´∀`*)
一路 日本橋へ。
キモノ DE 日本橋❗お気に入りの一枚を撮っていただき感激です✨
いざゆかん!きものサローネへ !!!(≧▽≦)
まさにキモノ万国博覧会。
新進気鋭の染織作家 仁平幸春 さんを訪ねました。なんとラッキーなことにこの時期 新宿伊勢丹で作品展が催されていたのです!
いにしえの友禅、怙淡の更紗の風合い、当時の色を現代に新しく創生するために何度も染めを繰り返す仁平さんの作品。その斬新な染めの技法に感嘆いたしました。
銀座にて催されていた 染織逸品展。
礼装着から伝統織物、染め小紋。西陣袋帯から粋な名古屋帯まで あらゆるキモノが一堂に集結しています。
都会的でスタイリッシュな訪問着がたくさん。これぞ東京銀座キモノ三昧❗
現代の原始布作家 西川はるえさん と再会しました。このたび ゆっくりお話する機会に恵まれて嬉しく思います(〃^ー^〃)
東上野ギャラリーしあん 閑静な古民家で腰原染織工房の作品展が催されました。
腰原先生は自然に恵まれた青梅の渓谷に工房を構えておられます。日々 山野に咲く草花や野鳥を愛でて写生し その生命の息吹を作品に活写されているのです。
実は今回の東京キモノ三昧の最大の目的は滅多にみかけることのない菫(すみれ)の染め帯を探しだすミッション。山野の草花を描くことにかけては当代一の腰原先生ならこの想いを伝えられると思ったからです。
山野草花、季節の花、野鳥、動物、玩具、江戸の情景、こんなにもオールラウンドな幅を持つ友禅師は他に見たことがありません。
年にいちど青梅から出て都内で作品展を開く腰原工房。待ちに待った腰原ファンでギャラリーは活気に満ち溢れています。
お客さまと腰原先生と直接お話いただき理想の菫(すみれ)帯を図案からおこし染めていただくことになりました。腰原先生の山野草に対する経験値、造詣の深さ、受け答えの的確さ、語録にとっておきたいようなやりとり。さぁどんな図案が出来上がるのか、楽しみに待ちましょう。
秋の色づく木の実を仰ぎ 凛々しく尾羽根を掲げる一羽の雉(やまどり) この生命力脈打つ傑作がふくひろにやって来ます!秋に向け ふくひろ染織シーンがさらに深まります。
そもそも この東京キモノ三昧のはじまりは 熨斗目訪問着、野口謹製 江戸解友禅名古屋帯を見初めていただいた東京のお客さまとの不思議で素敵なご縁からでした。ここから大きく舞台が廻り始めたのだと思います。
そしてなんとお客さまが この記念すべき衣をわざわざお召しくださったのです!東京でふくひろキモノに邂逅するよろこび!これに勝る幸せがありましょうか… 人とキモノの素晴らしい出逢い、舞台は華麗に廻り始めたばかりです。花のお江戸でキモノ三昧 おあとがよろしいようで。
誉田屋源兵衛 新作展 『 紫慈照(むらさきじしょう) 』
2016年09月12日
京人(みやこびと) 慈照と呼びけり 銀閣寺
箔なる底には 紫しのびぬ
九月一日 誉田屋源兵衛 新作展 『紫慈照』が開かれました。
早朝から京都の誉田屋邸に駆けつけましたが早くもたくさんの来客が…! 即妙即決で感性のみにまかせた仕入れを心がけました。
ふくひろキモノ屋敷にお連れする誉田屋新作の逸品はすべて押さえさせていただきました。
十月二十一日より四日間 ふくひろにて 誉田屋源兵衛新作展を予定しているのです。
現代最高の織匠 誉田屋源兵衛作品の技巧の極みをみなさまにお届けできましたらと切に願っております。
誉田屋の昼膳はほど近い 古茶屋 素夢子 でいただきました。本日は誉田屋の貸切りなのだそうです。
白い風呂敷包みがおもむろに運ばれてきました。包みをほどいてみますと…
中からなんとも可愛らしいお弁当が現れました。
五味子(おみじゃ)のゼリー。甘酸辛塩苦の五つの味。今回のみの特別メニューだそうです。
「紫慈照(むらさきじしょう)」とは銀閣寺こと慈照寺が標榜する 鈍く輝くいぶし銀の妙。義政の好んだわびさびの境地。銀箔の奥底に敷かれた深い深い禁色(きんじき)の紫。紫慈照は古人(いにしえびと)が愛でた慈愛に満ちた尊い光明なのです。
このたび ふくひろでは 秋も深まった十月に
誉田屋源兵衛の技と美の粋を蒐集(しゅうしゅう)した新作展 を企画しております。
『 誉田屋源兵衛 超絶技巧 』
10月21(金)22(土)23(日)24(月) 四日間
ふくひろ 二階 特設会場 にて
どうぞご期待くださいませ。
箔なる底には 紫しのびぬ
九月一日 誉田屋源兵衛 新作展 『紫慈照』が開かれました。
早朝から京都の誉田屋邸に駆けつけましたが早くもたくさんの来客が…! 即妙即決で感性のみにまかせた仕入れを心がけました。
ふくひろキモノ屋敷にお連れする誉田屋新作の逸品はすべて押さえさせていただきました。
十月二十一日より四日間 ふくひろにて 誉田屋源兵衛新作展を予定しているのです。
現代最高の織匠 誉田屋源兵衛作品の技巧の極みをみなさまにお届けできましたらと切に願っております。
誉田屋の昼膳はほど近い 古茶屋 素夢子 でいただきました。本日は誉田屋の貸切りなのだそうです。
白い風呂敷包みがおもむろに運ばれてきました。包みをほどいてみますと…
中からなんとも可愛らしいお弁当が現れました。
五味子(おみじゃ)のゼリー。甘酸辛塩苦の五つの味。今回のみの特別メニューだそうです。
「紫慈照(むらさきじしょう)」とは銀閣寺こと慈照寺が標榜する 鈍く輝くいぶし銀の妙。義政の好んだわびさびの境地。銀箔の奥底に敷かれた深い深い禁色(きんじき)の紫。紫慈照は古人(いにしえびと)が愛でた慈愛に満ちた尊い光明なのです。
このたび ふくひろでは 秋も深まった十月に
誉田屋源兵衛の技と美の粋を蒐集(しゅうしゅう)した新作展 を企画しております。
『 誉田屋源兵衛 超絶技巧 』
10月21(金)22(土)23(日)24(月) 四日間
ふくひろ 二階 特設会場 にて
どうぞご期待くださいませ。
出でよ太陽!奇蹟の公演 天草望洋閣 夕陽と舞の集い 【後編】
2016年09月04日
出でよ太陽❗天草望洋閣にふたたび奇蹟が舞い降りた。凛ちゃんが天草の空に呼んだ蜜柑色の夕陽…。
望洋閣の若女将が舞う「萩桔梗」ついに舞台は廻り始めた…。
森永基木の津軽三味線が天草の夕闇に鳴り響く。
書家 中島姉妹の超絶パフォーマンス!
書く❗描く❗ひたすらかく❗
望洋閣が瞬く間にアート空間へと変貌する。
昔懐かしきわらべうた♪幼き舞い手の登場に場内は歓声を上げる。
ぎんぎんぎらぎら夕日がしずむ♪そのとき突如 曇り空に太陽が現れた!
凛ちゃんの舞う『夕日』が天草の空に夕陽を呼んだのだ!蜜柑色の夕陽に観客の間にどよめきが響き渡る。
「玉川」俄然白熱する望洋閣。艶やかな舞いと刻々と変幻する天草の天空に恍惚となる…。
「春雨」まるで舞い手の心情と感応するかのように その色をその表情を変えてゆく天草の空…
「びんのほつれ」天草の自然と日舞の呼応…これほどまでに美しい舞台美術がいまだかつて存在したであろうか?
恋文に身をやつれし…
「薄墨(うすずみ)」書にしたためる恋のふみ 書家の舞う薄墨の如き淡き恋。
紫陽花の衣 紫陽花色の空。「浜千鳥」
ワイン色の天空を駆ける「かっぽれ」
波の友禅 注連縄(しめなわ)の祝い帯 誉田屋源兵衛の衣を纏(まと)い舞う凄み…。
「奴さん」天草竜宮城の乙姫 若女将の舞いはそこはかとない気品とそして優しき慈愛に満ち溢れている。
「波の上」現れ出でた平家の怨霊 平知盛。迎えうつ弁慶の祈りに屈し
義経にうらみつらみを吐きながら
船の舳先をくるくる回って
海の中へと ざぶんと 飛び込んだ…
「浜辺のうた」黒猫と浴衣とバイオリンと…。
壮絶…! 師匠 藤間裕志朗 の 朱(あか)き舞い。「田原坂」
誉田屋源兵衛 銀雨蜻蛉の衣 。開幕前 プールサイドに舞っていた蜻蛉の群れ 源兵衛がよぶ その奇縁にしばし息を呑む…。
ついに望洋閣が臨む天草の海に虹が渡る。
素晴らしい奇蹟ですね と問うと若女将はこう答えました。
いいえ、みなさんとこうしてお会いできたことが本当の奇蹟なのです… と。
奇蹟の公演 天草望洋閣 夕陽と舞いの集い。夕暮のカーテンコールに巻かれ 歓喜と感動の舞台は幕をおろしました。ありがとう。天草は今日も元気です。
望洋閣の若女将が舞う「萩桔梗」ついに舞台は廻り始めた…。
森永基木の津軽三味線が天草の夕闇に鳴り響く。
書家 中島姉妹の超絶パフォーマンス!
書く❗描く❗ひたすらかく❗
望洋閣が瞬く間にアート空間へと変貌する。
昔懐かしきわらべうた♪幼き舞い手の登場に場内は歓声を上げる。
ぎんぎんぎらぎら夕日がしずむ♪そのとき突如 曇り空に太陽が現れた!
凛ちゃんの舞う『夕日』が天草の空に夕陽を呼んだのだ!蜜柑色の夕陽に観客の間にどよめきが響き渡る。
「玉川」俄然白熱する望洋閣。艶やかな舞いと刻々と変幻する天草の天空に恍惚となる…。
「春雨」まるで舞い手の心情と感応するかのように その色をその表情を変えてゆく天草の空…
「びんのほつれ」天草の自然と日舞の呼応…これほどまでに美しい舞台美術がいまだかつて存在したであろうか?
恋文に身をやつれし…
「薄墨(うすずみ)」書にしたためる恋のふみ 書家の舞う薄墨の如き淡き恋。
紫陽花の衣 紫陽花色の空。「浜千鳥」
ワイン色の天空を駆ける「かっぽれ」
波の友禅 注連縄(しめなわ)の祝い帯 誉田屋源兵衛の衣を纏(まと)い舞う凄み…。
「奴さん」天草竜宮城の乙姫 若女将の舞いはそこはかとない気品とそして優しき慈愛に満ち溢れている。
「波の上」現れ出でた平家の怨霊 平知盛。迎えうつ弁慶の祈りに屈し
義経にうらみつらみを吐きながら
船の舳先をくるくる回って
海の中へと ざぶんと 飛び込んだ…
「浜辺のうた」黒猫と浴衣とバイオリンと…。
壮絶…! 師匠 藤間裕志朗 の 朱(あか)き舞い。「田原坂」
誉田屋源兵衛 銀雨蜻蛉の衣 。開幕前 プールサイドに舞っていた蜻蛉の群れ 源兵衛がよぶ その奇縁にしばし息を呑む…。
ついに望洋閣が臨む天草の海に虹が渡る。
素晴らしい奇蹟ですね と問うと若女将はこう答えました。
いいえ、みなさんとこうしてお会いできたことが本当の奇蹟なのです… と。
奇蹟の公演 天草望洋閣 夕陽と舞いの集い。夕暮のカーテンコールに巻かれ 歓喜と感動の舞台は幕をおろしました。ありがとう。天草は今日も元気です。
出でよ太陽!奇蹟の公演 天草望洋閣 夕陽と舞の集い 【前編】
2016年09月04日
出でよ太陽! その日天草にふたたび奇蹟が舞い降りた。
九州全土を北上する台風12号。不安を抱えながら天草へと向かいます。
九月三日 天草望洋閣で開催される『夕陽と舞の集い』
マーブルピンクの朝焼けに公演の成功を祈ります。
熊本駅から陸路で天草へ。雨模様の空にちょっとため息がもれます。
でも望洋閣に着くといつもと変わらぬ笑顔の若女将が出迎えてくれました。 若女将の笑顔に心癒され台風の不安もどこかへ吹っ飛んでしまいました。
スタッフのみなさんも斬新な水上舞台を雨の中、設営してくださってました。ありがたいことです、頑張らねばと思います。
水上に浮かぶ書。書家中島姉妹の創り出す鮮やかなアート空間。
望洋閣のみなさんも全員 浴衣、夏着物で大集合❗誉田屋源兵衛 花火の衣に花火の帯。お召しになっているのは望洋閣大女将です。
型絵染め作家 五十嵐沙樹 作 『とびうお』天草の海を元気に跳ねるトビウオなんです。
天草のクロス 朱のロザリオ。教会の町でもある天草。誉田屋源兵衛の追求する理想の朱(あか)。
不肖ふくひろも平知盛『波の上』を舞わせていただきます。書家 中島千香子さんがわざわざ『波の上』のために書いてくださった書の衣。中島姉妹の書を纏って舞うなんて❗こんな幸せありません。
浴衣で奏でるバイオリン…「浜辺のうた」
リハーサルの最中、どんよりとしていた天草の空に光が差し込む…「あ、晴れ間が…!」
勝ち虫 秋の蜻蛉も天草の天空に舞う❗
信じられない… 天草の空 望洋閣に虹が渡りました❗
やはり望洋閣の奇蹟❗自らの道を究(きわ)めるため、誠実に懸命に日々励む方々がここ天草に集い、力を合わしたからこそ 天が味方してくれたのです。きっと…。
さぁ いよいよ開幕です。
【後編】へ続きます!
九州全土を北上する台風12号。不安を抱えながら天草へと向かいます。
九月三日 天草望洋閣で開催される『夕陽と舞の集い』
マーブルピンクの朝焼けに公演の成功を祈ります。
熊本駅から陸路で天草へ。雨模様の空にちょっとため息がもれます。
でも望洋閣に着くといつもと変わらぬ笑顔の若女将が出迎えてくれました。 若女将の笑顔に心癒され台風の不安もどこかへ吹っ飛んでしまいました。
スタッフのみなさんも斬新な水上舞台を雨の中、設営してくださってました。ありがたいことです、頑張らねばと思います。
水上に浮かぶ書。書家中島姉妹の創り出す鮮やかなアート空間。
望洋閣のみなさんも全員 浴衣、夏着物で大集合❗誉田屋源兵衛 花火の衣に花火の帯。お召しになっているのは望洋閣大女将です。
型絵染め作家 五十嵐沙樹 作 『とびうお』天草の海を元気に跳ねるトビウオなんです。
天草のクロス 朱のロザリオ。教会の町でもある天草。誉田屋源兵衛の追求する理想の朱(あか)。
不肖ふくひろも平知盛『波の上』を舞わせていただきます。書家 中島千香子さんがわざわざ『波の上』のために書いてくださった書の衣。中島姉妹の書を纏って舞うなんて❗こんな幸せありません。
浴衣で奏でるバイオリン…「浜辺のうた」
リハーサルの最中、どんよりとしていた天草の空に光が差し込む…「あ、晴れ間が…!」
勝ち虫 秋の蜻蛉も天草の天空に舞う❗
信じられない… 天草の空 望洋閣に虹が渡りました❗
やはり望洋閣の奇蹟❗自らの道を究(きわ)めるため、誠実に懸命に日々励む方々がここ天草に集い、力を合わしたからこそ 天が味方してくれたのです。きっと…。
さぁ いよいよ開幕です。
【後編】へ続きます!
緋色の世界 蒼穹の藍ブルー ~京都キモノ紀行~
2016年09月02日
【緋色の世界 】朱(レッド)は身に纏うことにより心奮い立たせ活路を導く吉色(きちじき)として古来より珍重されてきました。
【蒼穹の藍(ブルー) 】藍は身と心を清め浄化し、身に纏う者の美しさを内面から魅き出してくれる静謐さ溢れる色です。
キモノの世界において九月は秋の新作発表の月です。九月一日早朝より京都へ仕入れにいってきました。
女性目線で創られた着物を展開するアイアンドアイの「祝月の会」にもおうかがいしました。女性の美しさをサポートする清楚なキモノたちが一堂に揃っていました。
とある帯問屋。こんなにも数多く多種多様な袋帯が一堂に集結している空間は京都室町でもなかなかないと思います。
京都町屋の着物処。その風情にしばし心癒されます。
訪問着たちの囁き。
振袖絢爛。
京都室町を駆け回って 秋のふくひろ美人キモノたちを集めて来ました。みんな粒揃いのビューティーたちです。ぜひぜひふくひろに会いに来てやってくださいね ☆((o(*▽* )o))☆
【蒼穹の藍(ブルー) 】藍は身と心を清め浄化し、身に纏う者の美しさを内面から魅き出してくれる静謐さ溢れる色です。
キモノの世界において九月は秋の新作発表の月です。九月一日早朝より京都へ仕入れにいってきました。
女性目線で創られた着物を展開するアイアンドアイの「祝月の会」にもおうかがいしました。女性の美しさをサポートする清楚なキモノたちが一堂に揃っていました。
とある帯問屋。こんなにも数多く多種多様な袋帯が一堂に集結している空間は京都室町でもなかなかないと思います。
京都町屋の着物処。その風情にしばし心癒されます。
訪問着たちの囁き。
振袖絢爛。
京都室町を駆け回って 秋のふくひろ美人キモノたちを集めて来ました。みんな粒揃いのビューティーたちです。ぜひぜひふくひろに会いに来てやってくださいね ☆((o(*▽* )o))☆