本場結城紬展 【 新 arata 】 ~ 初春染織紀行 番外編 ~
2017年01月29日
博多天神 警固神社で 『本場結城展 新 arata 』が開催されました。結城紬の産地から本場の職人の方々が一堂に集い、その匠の技を見せてくださいました。
天神の初春は春の陽気 とても気持ちが良かったです。
結城紬最大の特徴はその端整な真綿糸つくりにあります。おかいこさん、五、六個でこの袋状の真綿かけがひとつ出来上がります。結城紬一反を織り上げるには繭2300~3000個が必要なのだそうです!
おかいこさんを湯に浸し絹の脂分であるセリシンをとりのぞき 絶妙な手捌きで袋真綿を作ります。
紙漉きのように綺麗な袋真綿。真綿つくりのおばさまは毎日おかいこさんに、家族や周囲のみなさんにありがとう、ありがとうと感謝しながら 真綿をすくい上げるのだそうです。なんと素敵な笑顔なのでしょう。
真綿かけ。袋真綿をたたりにかけて 手で根気よく糸を紡いでゆきます。ひねって引き出しまた撚りを戻して空気を含んだ最高の無撚り手紡糸が出来上がります。
手括りの絣。紬の王さま結城の醍醐味です。
これは大変珍しい工程 絣糸の「叩き染め」染めた絣糸を土間に叩きつけます。糸を打撃で伸縮させ染料を絣の合間に均一に浸透させるのです。精緻な絣合わせが結城紬の真骨頂。絣が飛ぶと検査が通らないのです。
びったーんっ!細かい絣合わせが必要な結城紬にはなくてはならない作業です。産地に赴いてもなかなか見ることはできない大変貴重な染織工程写真です。
結城紬といえばいにしえの原始織りである地機(じばた)。刃抒(とうじょ)と呼ばれる長く巨大な抒(ひ)が使われます。堅くて重厚強靭な刃抒で打ち込まれる織物には絶妙で最高の風合いが宿るといわれています。
地機は織りびとの腰に機のたて糸端を結わえ付け、張力を柔らかく自在に調節しながら布を織りあげてゆきます。機と人体が見事にシンクロしているのです。
手括りの絣、叩き染め、そして織りびとの絣合わせと三位一体にならなければ 結城の絣は完成しません。
織物の最高峰である結城紬の貴重な工程をみせていただきました。本当にありがとうございます(*^¬^*)
天神の初春は春の陽気 とても気持ちが良かったです。
結城紬最大の特徴はその端整な真綿糸つくりにあります。おかいこさん、五、六個でこの袋状の真綿かけがひとつ出来上がります。結城紬一反を織り上げるには繭2300~3000個が必要なのだそうです!
おかいこさんを湯に浸し絹の脂分であるセリシンをとりのぞき 絶妙な手捌きで袋真綿を作ります。
紙漉きのように綺麗な袋真綿。真綿つくりのおばさまは毎日おかいこさんに、家族や周囲のみなさんにありがとう、ありがとうと感謝しながら 真綿をすくい上げるのだそうです。なんと素敵な笑顔なのでしょう。
真綿かけ。袋真綿をたたりにかけて 手で根気よく糸を紡いでゆきます。ひねって引き出しまた撚りを戻して空気を含んだ最高の無撚り手紡糸が出来上がります。
手括りの絣。紬の王さま結城の醍醐味です。
これは大変珍しい工程 絣糸の「叩き染め」染めた絣糸を土間に叩きつけます。糸を打撃で伸縮させ染料を絣の合間に均一に浸透させるのです。精緻な絣合わせが結城紬の真骨頂。絣が飛ぶと検査が通らないのです。
びったーんっ!細かい絣合わせが必要な結城紬にはなくてはならない作業です。産地に赴いてもなかなか見ることはできない大変貴重な染織工程写真です。
結城紬といえばいにしえの原始織りである地機(じばた)。刃抒(とうじょ)と呼ばれる長く巨大な抒(ひ)が使われます。堅くて重厚強靭な刃抒で打ち込まれる織物には絶妙で最高の風合いが宿るといわれています。
地機は織りびとの腰に機のたて糸端を結わえ付け、張力を柔らかく自在に調節しながら布を織りあげてゆきます。機と人体が見事にシンクロしているのです。
手括りの絣、叩き染め、そして織りびとの絣合わせと三位一体にならなければ 結城の絣は完成しません。
織物の最高峰である結城紬の貴重な工程をみせていただきました。本当にありがとうございます(*^¬^*)
Posted by ふくひろ 若旦那 at 15:14│Comments(0)
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