総天然色 〈 カラー 〉 の 夢
2010年12月16日
記憶はあやふやなんですが ぼくが ちいさいころ 低学年向けの学習雑誌・巻末の
『なんでもコーナー』 みたいなコラム欄で ゆめ占い、というか ゆめ診断をやってました。
空を飛ぶ夢をみるひとは パイロットかスチュワーデスに向いてるとか
先生に怒られてばかりいる夢をみるひとは 学校の先生になりなさい・・などと他愛のないものでしたが
そのなかで、 色鮮やかな夢をみるひとは 芸術家になれる (!?)・・・というのがありました。
色鮮やかな夢・・・? 実は当時のぼくは なんと 色つきの夢を みたことがなかったのです・・!
うわああああ・・しまったあ~っ ぼくはもう芸術家にはなれない! と頭をかかえたのを いまでもおぼえてます。
そのとき ぼくは こどもなりに推理・分析しました・・・ なぜ 自分は「色つきの夢」をみないのか・・?
そして ひとつの結論に ・・・ 「 もっと カラーテレビを 観なくては・・・! 」
恥ずかしながら ぼくは子供の時分 毎日、テレビばかり観てました。 テレビっ子のはしりですね。
当時は すでにカラー放送は 始まっていましたが 再放送の番組は まだモノクロ放送でした・・・。
「妖怪人間 ベム」 や 「ウルトラマン」 は カラー放送でしたが
「風のフジ丸」 や 「狼少年 ケン」 は まだ 白黒放送でした。
ふ、 古っ ・・・ トシが バレますね・・・・ (;^-^A
カラー・白黒 まだら放送の 凄い時代でした。 白黒テレビで観る番組は 当然すべてシロクロなので
一台しかないカラーテレビの チャンネル権争いに 躍起(やっき)になりましたが、
そんなことで 芸術家になれる 「色鮮やかな夢」 を 観るはずもなく 現在に至っております・・・。
いまになって考えてみれば これは 『 色 』を 感じる 感受性の 問題であって たとえば
感性ゆたかなひとは 花火をみて 綺麗だ・・と感じれば 豪華絢爛な花火のゆめを みるでしょうし
花見に行けば 春の青空に 映える 桜花爛漫・満開に咲き乱れた桜の ゆめを みることでしょう。
これは以前ブログで書いた 「 いろおぼえ 」、 「 記憶色 」 の話とも 通じるんですが、
やはり 色の記憶 は曖昧〈あいまい〉 で 色は そうカンタンには憶えられない ので
いろあざやかな夢をみるひとは 色を憶える能力、 色の記憶回路が 優れているはずです。
だから 色つきの夢をみるひとは 芸術家に・・・というのも あながち でたらめでもないのかもしれません・・。
話は急にとびますが 『 七人の侍 』 や 『 椿三十郎 』 の 映画監督 黒澤 明 最後の作品に
『 まあだだよ 』( ‘93 ) という 渋い 映画が あります。 この映画 ぼく すきなんですねぇ~ 。
小説家の 内田 百間 ( うちだ ひゃっけん : ホントは 門がまえに 月 です )と その弟子たちとの
心の交流をコミカルに描いた 地味~な映画 なんです。 酒豪の 百間先生が 長寿の祝いの席で
珍しく 酔いつぶれてしまうんですが そのまま とろとろと まどろんで 幼少時代のかくれんぼの夢をみるのです。
その 故郷〈ふるさと〉の 夕焼けの空の色が えっ というくらい 綺麗 、 えもいわれぬ 美しさ・・・!
地味に 淡々 と映画が流れてきて ラストシーンで 極彩色の 夢 が ぱーん と はじけるんです・・・。
『 夢十夜 』 の 夏目 漱石 の門下生であり 自身も 夢幻的な小説を いくつも執筆した 内田 百間
だからこそ あんな ため息の出るような いろ とりどり いろ あざやかな ゆめが 視えるんでしょうねぇ・・・。
芸術家にはなれなくていいから 来年の初夢こそ 総天然色 〈 カラー 〉 の夢 がみてみたいです~。
『なんでもコーナー』 みたいなコラム欄で ゆめ占い、というか ゆめ診断をやってました。
空を飛ぶ夢をみるひとは パイロットかスチュワーデスに向いてるとか
先生に怒られてばかりいる夢をみるひとは 学校の先生になりなさい・・などと他愛のないものでしたが
そのなかで、 色鮮やかな夢をみるひとは 芸術家になれる (!?)・・・というのがありました。
色鮮やかな夢・・・? 実は当時のぼくは なんと 色つきの夢を みたことがなかったのです・・!
うわああああ・・しまったあ~っ ぼくはもう芸術家にはなれない! と頭をかかえたのを いまでもおぼえてます。
そのとき ぼくは こどもなりに推理・分析しました・・・ なぜ 自分は「色つきの夢」をみないのか・・?
そして ひとつの結論に ・・・ 「 もっと カラーテレビを 観なくては・・・! 」
恥ずかしながら ぼくは子供の時分 毎日、テレビばかり観てました。 テレビっ子のはしりですね。
当時は すでにカラー放送は 始まっていましたが 再放送の番組は まだモノクロ放送でした・・・。
「妖怪人間 ベム」 や 「ウルトラマン」 は カラー放送でしたが
「風のフジ丸」 や 「狼少年 ケン」 は まだ 白黒放送でした。
ふ、 古っ ・・・ トシが バレますね・・・・ (;^-^A
カラー・白黒 まだら放送の 凄い時代でした。 白黒テレビで観る番組は 当然すべてシロクロなので
一台しかないカラーテレビの チャンネル権争いに 躍起(やっき)になりましたが、
そんなことで 芸術家になれる 「色鮮やかな夢」 を 観るはずもなく 現在に至っております・・・。
いまになって考えてみれば これは 『 色 』を 感じる 感受性の 問題であって たとえば
感性ゆたかなひとは 花火をみて 綺麗だ・・と感じれば 豪華絢爛な花火のゆめを みるでしょうし
花見に行けば 春の青空に 映える 桜花爛漫・満開に咲き乱れた桜の ゆめを みることでしょう。
これは以前ブログで書いた 「 いろおぼえ 」、 「 記憶色 」 の話とも 通じるんですが、
やはり 色の記憶 は曖昧〈あいまい〉 で 色は そうカンタンには憶えられない ので
いろあざやかな夢をみるひとは 色を憶える能力、 色の記憶回路が 優れているはずです。
だから 色つきの夢をみるひとは 芸術家に・・・というのも あながち でたらめでもないのかもしれません・・。
話は急にとびますが 『 七人の侍 』 や 『 椿三十郎 』 の 映画監督 黒澤 明 最後の作品に
『 まあだだよ 』( ‘93 ) という 渋い 映画が あります。 この映画 ぼく すきなんですねぇ~ 。
小説家の 内田 百間 ( うちだ ひゃっけん : ホントは 門がまえに 月 です )と その弟子たちとの
心の交流をコミカルに描いた 地味~な映画 なんです。 酒豪の 百間先生が 長寿の祝いの席で
珍しく 酔いつぶれてしまうんですが そのまま とろとろと まどろんで 幼少時代のかくれんぼの夢をみるのです。
その 故郷〈ふるさと〉の 夕焼けの空の色が えっ というくらい 綺麗 、 えもいわれぬ 美しさ・・・!
地味に 淡々 と映画が流れてきて ラストシーンで 極彩色の 夢 が ぱーん と はじけるんです・・・。
『 夢十夜 』 の 夏目 漱石 の門下生であり 自身も 夢幻的な小説を いくつも執筆した 内田 百間
だからこそ あんな ため息の出るような いろ とりどり いろ あざやかな ゆめが 視えるんでしょうねぇ・・・。
芸術家にはなれなくていいから 来年の初夢こそ 総天然色 〈 カラー 〉 の夢 がみてみたいです~。
Posted by ふくひろ 若旦那 at 18:33│Comments(2)
│色の話いろいろ
この記事へのコメント
頭を抱えたくだりで笑ってしまいましたwww
夢って白黒と色つきがあるんですね!
社内アンケートでは白黒と色つき半々の割合でした。
テレビの影響は大きそうですよね!
雑誌もいまでこそカラーばかりですが、
ほんの少し前まで基本白黒でしたし。
ちなみにわたしは色つきを見ています!
夢って白黒と色つきがあるんですね!
社内アンケートでは白黒と色つき半々の割合でした。
テレビの影響は大きそうですよね!
雑誌もいまでこそカラーばかりですが、
ほんの少し前まで基本白黒でしたし。
ちなみにわたしは色つきを見ています!
Posted by あらこ at 2010年12月24日 14:20
そっかぁ~、 雑誌も 以前は 基本白黒でしたよね。
社内アンケート ありがとうございます。けっこう いらっしゃい
ますね 色つきの 夢 みる ひとたち。あらこさんもスゴイ・・!
芸術家の資質 ありあり ですね!
白黒アナクロ人間の ボクとしては ちょっと メラ メラ
ジェラシー です~ (^~^;)
社内アンケート ありがとうございます。けっこう いらっしゃい
ますね 色つきの 夢 みる ひとたち。あらこさんもスゴイ・・!
芸術家の資質 ありあり ですね!
白黒アナクロ人間の ボクとしては ちょっと メラ メラ
ジェラシー です~ (^~^;)
Posted by ふくひろ若旦那 at 2010年12月24日 18:00