父好みの江戸染めを求めて ~東京へ仕入れに参ります~ 

2013年03月05日

 昨年暮れ 父が逝去しました。 父は昭和38年から ふくひろの二代目として

 呉服店を継ぎ 当時でも珍しかった江戸友禅を 北九州の地に紹介しました。

 
父好みの江戸染めを求めて ~東京へ仕入れに参ります~ 



 わざわざ関東まで足を運び 染織の真髄を果敢に追い求めた亡き父の姿勢は

 いまだ ふくひろ呉服店のかけがえのない礎(いしずえ)として屹立しています。

 お客さまから ありがたく暖かいお声をかけていただき 四月に父を偲んで

 『 追善の会 』 を催す運びとなりました。生前 父が好み 愛(め)でていた

 江戸染めの粋(すい)、極(きわ)みを求めて 東京へ仕入れに行って参ります。

  父の志を継いで さらなる染織の高みを目指して 精進努力いたしますので 

  これからも より一層のお引き立ての程 何とぞよろしくお願い申し上げます。 

 


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Posted by ふくひろ 若旦那 at 00:00│Comments(8)追善の会
この記事へのコメント
渋派手という感じで 粋ですね 江戸友禅

三代目としては その意気やよし その意気こそ 必要なのかもしれません

私は4月は 父のことはひと段落させ 東北の方にでも 雛と温泉のたびに
出てみたいと思っています
Posted by massan&junjunmassan&junjun at 2013年03月05日 14:41
江戸友禅にも亡き父上は仕入れをされておった。フットワークも軽く、拘って呉服業致していたのですね。

福ちゃんのゑり善での東京時代も貴重だったのではと、懐かしく思い出した所です。
Posted by itimata at 2013年03月05日 15:38
じゅんじゅんさま>じゅんじゅんさまのブログに書かれた横綱大鵬のこと、読んでいて感慨深いものがありました。父は昭和15年、大鵬と同い年だったんですね。激動の昭和を謳歌した世代でした。時代が悪いというのは言い訳で最良の着物を提供していくのがぼくらの務めです。お前ら、もっとしっかりせい!といまだ檄を飛ばされているような気がしてるんですよ。
Posted by ふくひろ若旦那 at 2013年03月05日 16:13
itimataさま>近年は雑誌メディアに掲載される着物帯は銀座界隈の有名店が出品する江戸好みの渋めの柄が多く、元来、派手めとされた関西~九州圏にも江戸好み渋好みの着物愛好者が増えてきました。当時から関東へ仕入れに出かけていた父は時代を先取りしていたのかもしれません。ゑり善東京店の丁稚時代はお互いに貴重で楽しい経験をさせてもらいましたよね?先週のことも今ではすぐ忘れるのに、あの頃の修業時代の一分一秒は鮮明に憶えているのは本当に不思議です。漫画に出てくる泥棒みたいな大風呂敷かついで 銀座をウロウロしていたのを昨日のことのように思い出します。
Posted by ふくひろ 若旦那 at 2013年03月05日 17:27
お久し振りです。ブログを楽しく拝見しています。
本日お父様のご逝去を知りました。
昨年初めてお店へお邪魔した時、お父様が温かく迎えて下さった事を思い出しました。
呉服屋さんらしいいでたちで、今もなお誇りを持っておられる姿に感銘を受けました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
お寂しくなられたでしょうが、お母様と奥様ともどもお店のご発展に邁進されますようお祈り申し上げます。
Posted by 朱実 at 2013年03月05日 20:59
朱美さま>先だってはご遠方のところわざわざおいでいただき本当にありがとうございました。昨年の誉田屋源兵衛 叶展 のときは父もまだまだ元気で お客様と楽しくお話させてもらっていました。朱美さまともお会いすることができて本当に良かったと思います。追善の会では 父の好んだ江戸染め、西陣の老舗帯匠、そして父が最後にたずさわった誉田屋源兵衛を三本の柱にしたいと思っています。
Posted by ふくひろ若旦那 at 2013年03月05日 22:21
テレビ東京のお昼のロードショーで大原麗子特集と題して 大奥 という映画をやってました
淡島千影が長女 佐久間良子が次女 大原麗子が三女で 姉妹全員大奥に
あがり。。。というお話なのですが

その中で お部屋さまになる前の佐久間良子が着ていた着物が江戸友禅に
違いないと 昔の映画会社の衣装部はいい着物を持っていたんですね
Posted by massan&junjunmassan&junjun at 2013年03月09日 00:30
じゅんじゅんさま>佐久間良子さんは着物姿いいですものね。むかしの筋の通った女優さんはふだんから洋服はもちろん和装のたしなみも素晴らしいものがありますね。おそらくは江戸友禅、もしかして佐久間さんの私物?昭和の映画の楽しみのひとつは女優さんの着物の鑑賞です。むかしの邦画は和服にもこだわってます。溝口健二監督の衣装コーディネーターは京都の異端美人画家 甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)でした。岩井志麻子の小説「ぼっけぇきょうてぇ」の不気味な表紙を描いた人です。おそらく独特の美意識が張り巡らされていることでしょう。個人的には大映映画「女は二度生まれる」の若尾文子さんの粋な縞の着物が好きです。江戸染めのためいきの出るような着こなし!昭和42年頃の映画ですが東京下町のやや近代化しつつある芸者の世界を描いた川島雄三監督作品。赤カブ検事とは似ても似つかない渋いフランキー堺が寿司屋の主人で出てきたりします。寡黙な若尾文子がただずむなんとも余韻の残る不思議なラストシーンでした・・・。
Posted by ふくひろ 若旦那 at 2013年03月09日 08:38
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