猫 と 花織 ~ 伊藤 峯子 先生 の 工房 を訪ねて ~

ふくひろ 若旦那

2011年10月19日 17:43

 
 




  首里花織 の 工芸作家 伊藤 峯子 (いとうみねこ) 先生 のアトリエは 那覇 の 首里城 の近く にあります。

  琉球の花織 は 沖縄中部 読谷村の  「 読谷山花織 」  と  那覇の 「 首里花織 」  の二種類 ・・・ 。

  読谷山花織 は 生地裏に 色鮮やかな色糸がはしり 豪華で 野趣溢れる雰囲気 に満ちていて素晴らしいんですが、   

  対称的に 首里花織 は 表裏一体 のような織り方で 淡彩で シックなんですが どことなく 気品ただよう 織物です。

  王族専用の夏衣だった 「 花倉織 」  や たて糸を浮かせた  「 道屯 ろーとん 」  も 首里織 の一種です。 

                             *  *  *  * 

  先生のアトリエは ぽかぽかと あたたかい日差しが 差し込む空間、とても静かで ゆったりした時間が流れています。

  二匹の猫が 機(はた)の横で ごろごろ ねころがってます。 先生の機(はた)の音が 子守唄 なんでしょうか。(^-^)
 
  先生の花織 は 非常に細かく 繊細な紋織りで 渋いココアブラウン や チャコールグレー などの アースカラー系に  

  ターコイズや パステルピンク などの ハッとする色使い ・・・ 斬新かつ現代的な作品は 個人的に大ファンなのです。

                         ここで  先生 に 一問一答  です。

               ◎ 先生の花織帯は 六通や あるいは 全通柄 が多いですね ?

                 「 太鼓や 前のところだけ 柄を 変えてたら タイヘンでしょう ? 」

                  いや~ 六通 や 全通柄 のほうが 大変な手間だと 思いますが ・・・? (^~^;) 

               ◎ 先生の花織は 非常に 繊細で 女性的 ですよね ?

                 「 わたし、 いちおう 女性 ですから (笑) 」 

                   ごもっとも です、  しつれいしました~ <(^□^;)

         先生は とても きさくで お話も ウィットに富んで 楽しく あっという間に 時間が 経ってしまいました。

              とん  とん  とん  と  猫も  まどろむ   機(はた)の 音 

              ゆったり オキナワ時間で あの 綺麗な 花織 は生まれるんですね  (^▽^ )    

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