月光のかけら 水無月の衣 ~ poussiere de lune ~
2017年06月12日
水無月の候 夕暮れの刻 西日本工業倶楽部 旧松本邸。
由緒あるアールヌーボー様式の迎賓館にて ふくひろ綺物をお召しいただきました。 本当に光栄の極みです。
紫陽花を染めし 艶やかな孔雀青《ターコイズ》
大正浪漫の夢紡ぐ 夜会の席に見目映える六月の名花
深く灰色がかった紫。このゆらめく絽紗に感銘を受け
『 poissoere de lune 』と表現してくださった方がいらっしゃいました。「月の砂塵」星屑ではなく月屑、月光のかけら… 月の光が差し込んだ月明かりではなく、月のシャワーにぼんやりと照らし出された紫影の滲んだ色… なんと美しく詩的な表現なのでしょう。
無双訪問着「柳に飛燕(つばめ)」 絽の下衣にほどこされた手描き友禅 紫の紗に映ずる飛燕の面影(モアレ)。
名庭と蒼い紫陽花 孔雀青《ターコイズ》の麗華。
単衣色無地にもこの紫陽花の絽染め名古屋帯を見事に合わせていただきました。まごうことなき名品です。
無双訪問着「柳に飛燕」孔雀青 紫陽花の帯
時を違えてお仕立てした 二つのふくひろ綺物が晴れてこのいにしえの貴賓館で素晴らしき出逢いを果たす…綺物を扱う者として本当に心から幸せを感じます。
水無月の衣 夜会華やぐ緑の洋館 月影に映える
由緒あるアールヌーボー様式の迎賓館にて ふくひろ綺物をお召しいただきました。 本当に光栄の極みです。
紫陽花を染めし 艶やかな孔雀青《ターコイズ》
大正浪漫の夢紡ぐ 夜会の席に見目映える六月の名花
深く灰色がかった紫。このゆらめく絽紗に感銘を受け
『 poissoere de lune 』と表現してくださった方がいらっしゃいました。「月の砂塵」星屑ではなく月屑、月光のかけら… 月の光が差し込んだ月明かりではなく、月のシャワーにぼんやりと照らし出された紫影の滲んだ色… なんと美しく詩的な表現なのでしょう。
無双訪問着「柳に飛燕(つばめ)」 絽の下衣にほどこされた手描き友禅 紫の紗に映ずる飛燕の面影(モアレ)。
名庭と蒼い紫陽花 孔雀青《ターコイズ》の麗華。
単衣色無地にもこの紫陽花の絽染め名古屋帯を見事に合わせていただきました。まごうことなき名品です。
無双訪問着「柳に飛燕」孔雀青 紫陽花の帯
時を違えてお仕立てした 二つのふくひろ綺物が晴れてこのいにしえの貴賓館で素晴らしき出逢いを果たす…綺物を扱う者として本当に心から幸せを感じます。
水無月の衣 夜会華やぐ緑の洋館 月影に映える
この記事へのコメント
自然の中からお気に入りを見つけて、取り出して、身につけて、喜んで。
日本人の色遊びは「なんて、かわいらしい遊戯!」と、いつも思います。
その中でも光の煌めきは、実態がない色だからこそ、どんな風に取り出そうと、その人らしさが存分に発揮されますね。
光そのものではなく、そこから生まれる間接的な明りやその光で照らされた空間の色まで、日本人の細やかな感性はそれらを拾い再現します。
なんて感激!
このきものそんな特別な色を持って存在していますね!
日本人の色遊びは「なんて、かわいらしい遊戯!」と、いつも思います。
その中でも光の煌めきは、実態がない色だからこそ、どんな風に取り出そうと、その人らしさが存分に発揮されますね。
光そのものではなく、そこから生まれる間接的な明りやその光で照らされた空間の色まで、日本人の細やかな感性はそれらを拾い再現します。
なんて感激!
このきものそんな特別な色を持って存在していますね!
Posted by 紫子 at 2017年06月13日 12:24
紫子さま。染織の「色」というものは本当に深く魅力的で。白生地にただ引き染めをした色と糸染めをして織り出した色はその光沢が違い、さらに素材によって千変万化の輝きを増します。この紗あわせ無双というものはさらにもうひとつ上の次元の「色」を創り出したものです。まったく違う絽と紗という素材を二枚あわせにして下衣の染めを浮かび上がらせるという神技。いにしえの染めびとはなんということを想いついたのでしょう!
まさに「月のかけら poussiere de lune 」です。無双を羽織る美人画の名匠に鏑木清方や伊東深水がいます。無双の美です。
まさに「月のかけら poussiere de lune 」です。無双を羽織る美人画の名匠に鏑木清方や伊東深水がいます。無双の美です。
Posted by ふくひろ 若旦那 at 2017年06月14日 08:00