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北から南へニッポン縦断っ!~ 2012年 古代原始布の旅 ~

2012年04月02日

 
  4月24(火)25(水)26(木)日 と 当店にて 春の新作展 を催します。

  念願の 【特別企画】 日本伝統古代原始布 を特集することになりました。 

  別冊太陽 『 日本の布 原始布探訪 』 『 日本の自然布 』 という二冊の名著に インスパイアされた

  滅多にない好企画です!(≧w≦) 【当ブログ カテゴリー:「めずらしキモノ本」2/24・2/27の回 参照】

               平成の世に 今も脈々と織り継がれている 古代原始布を巡る旅 ・・・ 

              北は北海道、南は沖縄まで 超特急駆け足で紹介です! ε=г(・_・)

 
 




                北海道 古代原始布  『 厚司 〈アットウシ〉 織 』

 




 アイヌの伝統織物 厚司織 はオヒョウの樹皮を繊維糸として織られています。本場結城紬と同じ原理構造の 

 原始的な座機「 アッシカラペ 」によって樹皮糸に水分を含ませながら ゆっくり時間をかけて 手織りされます。


 アスパラガスグリーン というか 浅い芥子(からし)色 の自然色、ちょっと絶品カラーではないですか?(゜□゜;)

 




         宮沢賢治の愛した古代纐纈布(こうけつふ) 岩手県 『 南部紫根染め 』

  紫根(しこん)染めがなぜ数が少ないのかというと、天然染料の「紫草(むらさきぐさ)」が入手困難なことに加え、

  紫草の根で紫を染めだすので 花や実・葉でなく根を収穫してしまうと次の生育栽培まで時間がかかるからです。

  鎌倉時代、紫根の紫は貴族にしか着用を許されない禁色(きんじき)でした。 「南部茜染め」 も出品予定です。



 




                     新潟県  『 越後の 楮(こうぞ)布 』

 楮は和紙の原料ですが決してヤワではありません、むしろ 強靭(きょうじん)っ!何度もいいますけど~(>w<)

 越後の雪上に数日間晒した楮を蒸し上げ、柔らかくした皮を丁寧に手織りした逸品です。単衣帯にいいですね。

 




                         静岡県  『 掛川の 葛布 』

 




  秋の七草のひとつである 「 葛(くず)」。  漢方薬の葛根湯(かっこんとう)の原料としても有名ですよね。

  葛布が ほかの原始布と明らかに一線を画しているのは その鮮やかな光沢、布面の美しい照り だと思います。

  原始布の特徴である野趣溢れるざっくりとした風合いと 相反する織りの輝きを合わせ持つ 稀有の布なのです。

 




         万葉集に詠まれた深山の幻布  京都 丹後半島  『 藤布 』 
 
 




  藤布の 風合いのしなやかさ、かろやかさは 数ある原始布のなかでも最高だ とよくいわれます。 帯として 

  絶妙の締め心地 なのだそうです。深山に繁茂する生命力溢れる藤の蔓からは想像できない優しい手触りです。


 




                       鳥取県  『 弓浜紬 伯州綿 』

 




 山陰に古くから伝わる弓浜紬。砂地で栽培される上質の綿花は「伯州綿」とよばれ、幕末の鳥取藩の名産でした。

 伯州綿は 繊維を短く撚り合わせるため 糸に細かい凸凹が生じて 素朴な風合いを醸しだしています。(´∀` )

 この帯は 自家栽培した伯州綿を 手績みし手織りした自然布。 茶綿の原色を味わえる 滅多とない稀少品です。

 




                     琉球古代原始布  喜如嘉 『 芭蕉布 』

     超特急で駆け抜けた古代原始布を巡る旅。 まだまだたくさんの原始布たちを紹介しきれていません。

     そしてトリをつとめるはご存知、芭蕉布っ!芭蕉の繊維をつないだ気の遠くなるような布面のチョボチョボが

     幾多の苦難にも負けず 時代を超えて 脈々と織り継がれてきた 古代原始布の 栄えある証しです。

   近い将来 パソコンが3Dになったとしても 古代原始布たちの 素晴らしい

  風合い・手触り・感触だけは なかなか伝えられないでしょうねぇ。
 (^ー^)

   4/24~4/26 原始布たちの手触りを体感しに ぜひご来店ください 。。。

 

 

 

  

Posted by ふくひろ 若旦那 at 00:00Comments(4)めずらしキモノ本